【お葬式の準備】もしもの時に慌てない為の準備をわかりやすく解説します
投稿日:2022.01.08
家族がもしもの時に慌てない為に、今のうちにお葬式の準備をしておきたい。
そういう方へ向けて、いざという時までに決めておきたいこと、やっておいた方が良いことなどを葬儀社の立場からアドバイスをさせていただきます。
お葬式は、突然やってくるものです。ですから思い立った時から実際に動いてみてください。
もしもの時までに決めておきたいこと
初めに、いざという時までに決めておきたい事柄を紹介させていただきます。
家族、兄弟での意見の擦り合わせが出来ていると、スムーズにいく場合が多いので、可能であれば決めておきたいものです。
葬儀形態
葬儀形態を決めておきましょう。仏式なのか神式なのかキリスト式なのか、宗旨の確認をしておきましょう。
参列の範囲
どこまでの範囲に知らせて、どこまでの方を葬儀に呼ぶつもりか、決めておくと一番良いですが、まずは家族間で話し合って、お互いの考えを把握することが大切です。
香典・供物の取り扱い
葬儀の際に、香典を受け取るのか、辞退するのか。あるいは供物を受け取るのか、辞退するのかです。決めておかないといけないものではありませんが、辞退を考える場合は、予め
家族間で意思を確認しあっておいた方が良いです。
葬儀を行う場所
希望する葬儀をどこで行うのか、葬儀社選びとも通じます。葬儀会館で行うのか、自宅やお寺で行うのか、決めておくといざという時に慌てなくて済むでしょう。
もしもの時までに、準備しておいた方が良いこと
次にいざという時までに、準備しておいた方が良いことをお伝えさせていただきます。
近い親族で情報共有
予めどのような葬儀を行うかがおよそ決まったら、その意向は家族だけでなく、近い親族にも伝えておきましょう。
「参列をお願いね」、「一応知らせるけど、参列は遠いから来なくていいですよ」などを伝えるのも、相手の心の準備に配慮出来て良いです。
遺影用写真の用意
葬儀の際、祭壇の中央に飾られる遺影写真。その元になる写真を用意しておきましょう。
現像された写真でもデータでもOKです。
複数で写った写真でも、背景や服がいまいちの場合でも、合成加工が出来るので大丈夫です。
親族の連絡先
万が一の際に、親族へ一斉に連絡する必要があります。予め連絡先リストを作っておくと時間のロスが少なくて済みます。わからない連絡先はないか、漏れがないかを確認出来るのもメリットです。
菩提寺の連絡先
お勤めいただく菩提寺の連絡先も確認しておきましょう。普段から頻繁にやり取りがある方は少なく、本人はよく知っているけれども、家族は殆ど接点がない場合もあります。
菩提寺へ電話で挨拶
菩提寺の連絡先がわかったら、もしもの時はお勤めをお願いしたい意向を予め伝えておくのも良いでしょう。
お名前だけ伺っても、お寺様はわからないかもしれません。
どこに住んでいる者で、誰がどういうご縁があって、連絡させていただいたという関係性をまず伝えましょう。
一度連絡を取り合うことで、いざという時の緊張感もお互いに変わってくると思います。
葬儀が発生してから用意が必要なもの
これからは事前準備ではなく、いざという時に用意が必要なものを紹介します。
現金
まずは現金です。葬儀社への支払いは、後日払いで構わないところが殆どなので、こちらの現金は、葬儀社以外への支払いとして必要になります。
主に火葬場への火葬料、寺院へのお布施(戒名料)、交通会社へのマイクロバス代などがあります。
平均的に20万円〜50万円必要と言われます。
写真
こちらは先ほども触れましたが、遺影用写真の用意です。用意ができた写真は、ここで葬儀社へ預けて作成開始の運びとなります。
予め探していなかった方は、ここから写真選びの時間が必要となります。
印鑑(認め)
死亡届けを役所へ提出する際に印鑑(シャチハタ不可)が必要になります。
葬儀社が手続きは代行してくれますので、一時的に預けても良い「認めの印鑑」を用意して渡しましょう。
葬儀社と事前打ち合わせで得られる効果
ここまで出来れば、いざという時でもかなり慌てずにいけるはずです。
より準備を万全にするなら、お時間が許すなら葬儀社との事前打ち合わせをおすすめします。
仮に依頼する葬儀社が決まっている方であっても、事前に打ち合わせを済ませておく効果は高いです。
どんな効果があるのかを解説します。
施設の雰囲気を感じられる
まず葬儀施設で行う場合は、予め施設がどんな雰囲気か把握できることです。
足を踏み入れた経験のある場所と無い場所では、緊張感は変わります。
いざという時のご自身の為に、一度見ておくことをお勧めします。
特に最近は、見栄えが良い写真でも実際見ると・・・。
こういうこともありますので、実際を確認することは大切です。
スタッフの雰囲気を感じられる
葬儀社スタッフの雰囲気を感じられるのも良いところです。
初めましての挨拶を事前に済ませておくことで、いざという時は、電話越しに「あの時の○○さん」と顔が浮かんだ状態で会話が出来ます。安心感が違うはずです。
ここで任せられないと感じた場合は、別の葬儀社へ依頼する選択肢も生まれます。
合うか、合わないかを先に体感出来るのは、プラスです。
予算を把握出来る
一体いくら予算が必要なのか。全くわからないのとおよそ把握出来ているのとでは、心の余裕が違います。不安を一つ解消する為にも事前に見積もりを出してもらうことをお勧めします。見積もり書一つとっても、丁寧な葬儀社とそうでない葬儀社の差は歴然です。
二社以上で相見積もりを行うのも普通になってきていますので、時間がある方は行ってみてください。
まとめ
以上が、もしもの時に慌てない為に、葬儀の準備としてやっておいたほうが良い事でした。
いざという時に慌てず迎えられることは、精神的に大変な時だからこそ、とても重要だと考えます。
後悔のない葬儀をする為に必要なことの一つが、慌てず葬儀が出来るようにしておくことです。参考になれば幸いでございます。

この記事を書いた人
廣田 篤 広島自宅葬儀社 代表
葬儀業界20年、厚生労働省技能審査1級葬祭ディレクター。終活カウンセラー。大手冠婚葬祭互助会で通算1,500件の葬儀を担当。家族の在宅介護がきっかけで広島自宅葬儀社を設立。身内の死や介護の経験、数々の葬儀を通じての縁から「死」について考え、文章にすることをライフワークとしている。
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