自宅葬の祭壇の種類、サイズ、費用相場やおすすめ祭壇を解説

更新:2022.04.06

自宅でお葬式を行った場合、祭壇ってどのくらいの大きさなのだろう?

我が家に設置できるのかな?狭くならないかな?

心配になる方もいらっしゃるでしょう。

この記事では自宅葬の祭壇の種類やサイズ、費用相場と最後におすすめする祭壇をご紹介させていただきます。

自宅葬の祭壇の種類

自宅葬の祭壇の種類は大きく分けて3つに分かれます。

白木祭壇

まず白木祭壇、一般的によくイメージされるのがこちらの祭壇になります。

4段ある祭壇が主流です。

一番上に棺前を置いて、中央に遺影写真を設置、一番下の段に生花を飾るタイプです。

生花祭壇

次に生花祭壇です。白木祭壇はそれぞれの段に備品を置いて飾るものですが、生花祭壇はそれぞれの段を使って生花を飾ります。

遺影写真や供物のスペースのみ残して、それ以外は全て生花で飾り付けを行います。

自由度が高くオリジナルなデザイン祭壇を作ることができるのが特徴です。

生花飾り

正確に言えば生花飾りは段がないため、祭壇ではありません。

棺の周りを生花で彩り飾る方法を生花飾りと言います。

こちらも自由度が高くオリジナルな飾り付けを行えます。

生花だけでなく、愛用品や趣味のものを飾ることができるのも特徴です。

自宅葬の祭壇のサイズ

白木祭壇

白木祭壇の見本

自宅葬で使われる白木祭壇は色々種類がありますが、一般的なサイズは高さ225cm〜240cm。横幅は180cm〜310cm、奥行きは90cm〜120cmとなります。

高さは2mを超えるものがほとんどです。

生花祭壇

生花祭壇の見本

生花祭壇のサイズは高さ120cm〜180cm。横幅は180cm〜270cm。奥行きは90cm〜120cm。高さ以外は白木祭壇と変わりません。

生花飾り

生花飾りの見本

生花飾りのサイズは、高さ30cm〜60cm。横幅は30cm〜180cm、奥行きは30cm〜60cm。

高さが低いこと、横幅が自由自在なこと、奥行きが少ないのが特徴です。

自宅葬の祭壇の費用相場

白木祭壇

白木祭壇の相場は15万円〜40万円が平均相場です。

祭壇に飾る生花が別料金の場合もあります。葬儀社によって異なりますが、高額な祭壇は100万円以上のものもあります。

生花祭壇

生花祭壇の平均相場は10万円〜60万円が平均相場です。

白木祭壇よりも高価になる場合もあります。

価格を決定づける要因は祭壇のサイズです。

横幅が長いほど高価に、高さがあるほど高価になります。

生花飾り

生花飾りの場合、祭壇ではなく、装飾用の生花ですから安価になります。

2万円〜15万円が相場です。

装飾用の生花の数で価格が変わります。

祭壇の歴史を知る

起源は葬列の文化

明治時代に棺を御輿に入れ、大人数で運ぶようになりました。

これを葬列と言い、葬列を彩るためにさまざまな葬具が立派になっていきました。

造花をつけた花車、位牌を運ぶ位牌輿、香炉を運ぶ高炉輿、などがあります。

この葬具を提供するのが葬儀社の前身である貸葬具屋でした。

元々葬儀屋は貸し祭壇業だった

霊柩車の登場で葬列をする必要が無くなり、葬列が消滅します。

代わって登場したのが祭壇です。戦後1953年以降に本格的に祭壇が一般的となっていきました。

1960年頃には葬儀=祭壇というのが世間の認識までになりました。

ここで葬儀屋は必要な家に祭壇を貸し出す祭壇のレンタル業になりました。

祭壇にお金をかける時代

高度経済成長以降、経済の発展と共に葬儀の祭壇はどんどん華やかに、豪華になっていきました。

この流れはバブル崩壊後まで続き、「結婚式は親の見栄、葬儀は子の見栄」とまで言われ、祭壇にお金をかけるのが親孝行という時代でした。

祭壇にお金をかけることに疑問を持つ時代へ

2000年以降、長引く不況の中、葬儀価格に疑問を持つ世代も少しずつ増えていき、2008年のリーマンショック以降にそれは顕著になっていきます。

葬儀に対する地域の関わりも薄くなり、葬儀は地域の行事から個人の行事へと変わっていき、家族葬という言葉が生まれていくことになりました。

無駄な消費をしないという傾向も強くなり、祭壇にお金をかける風潮は終焉を迎えました。

現在では家族葬が葬儀の主流になっています。

このように好景気の時に祭壇文化が発展し、不景気の今は祭壇文化が縮小するのは、必然なのです。

祭壇はずっと昔からあったものではなく、その時代の人が作り出したものです。

家でお葬式を行う場合、自分達家族に合った祭壇を選択すれば良いのです。

祭壇は大きいと困る

家で行うお葬式の場合、一番注意しないといけないのは祭壇の大きさです。

現代の住宅事情では、祭壇が大きすぎると下記のように困ります。

価格が高い

まず大きくなればなるほど先述したように価格が高騰します。

場所をとる

祭壇が大きいと部屋の大部分が祭壇で埋まってしまう可能性があります。

参列者が座れなくなる

部屋の大部分が祭壇で埋まってしまうと、参列者はもとより家族まで座れない事態になっては本末転倒です。

良心的な葬儀社の場合

良心的な葬儀社であれば、まず部屋の間取りを見て、部屋の大きさに合う適切な飾りつけのご提案、それにかかる費用を数種類提示してご家族に判断を仰ぐはずです。

一方で祭壇カタログを提示して「松竹梅どれにしますか?」という提案の葬儀社は不親切だと言えます。

選んだ祭壇で部屋が埋まってしまうというケースはこのような場合に起こります。

結論 ご本尊様と読経があれば十分、祭壇は生花飾りがおすすめ

家でお葬式を行う場合、自宅で最後の時間を家族で過ごし、お寺様に読経をあげていただいて出棺という形が取れれば良いので、祭壇の優先順位は下の方になります。

それに対して昔の名残で貸祭壇業を行う葬儀社は、遺族にとって良いとは言えません。

ご家族が自宅でゆっくり過ごすなら、祭壇は小スペース&低価格が可能な「生花飾り」を選択するのがおすすめです。

そこにお寺様の読経があれば十分立派な葬儀となるでしょう。

この記事を書いた人

廣田 篤  広島自宅葬儀社 代表

葬儀業界20年、厚生労働省技能審査1級葬祭ディレクター。終活カウンセラー。大手冠婚葬祭互助会で通算1,500件の葬儀を担当。家族の在宅介護がきっかけで広島自宅葬儀社を設立。身内の死や介護の経験、数々の葬儀を通じての縁から「死」について考え、文章にすることをライフワークとしている。

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