霊柩車は、何人乗れる?誰が乗る?特徴や上手な活用法を解説

更新:2022.07.07

葬儀告別式が終わると出棺となり、故人を乗せた霊柩車が火葬場へと出発します。

今回はその霊柩車が何人乗車できて、誰が乗るべきなのか、またあまり知られていない霊柩車でのエピソードなどをご紹介したいと思います。

知っていただくことで、霊柩車の上手な活用方法がわかり、お葬式の選択肢も広がります。ぜひご覧ください。

霊柩車の乗車人数

まず霊柩車と言っても、葬儀各社とも異なり、様々な車種が走っています。代表的なものを挙げて特徴を解説したいと思います。

助手席1名タイプ

まずは助手席のみ1名乗車できる霊柩車。乗車された方は遺影を持ちます。

比較的年式の古い車に多いのがこのタイプです。

助手席1名+後席1名タイプ

助手席1名、後席1名のタイプもあります。

こちらのタイプが、一番多い形です。市販車を改造して霊柩車を作るのですが、最も改造が安価で済むと理由から、一番多い形になっているのだと思われます。

助手席を空けて、後席に1名のみ乗車する場合もあります。

助手席1名+後席2名〜3名タイプ

助手席1名+後ろ席2名〜3名タイプ。こちらはお棺の積載と人の乗車を両方考えて改造した、リムジンタイプの霊柩車になります。

市販車よりも全長の長い霊柩車を見たら、これは乗車人数が多いタイプだなと思ってください。

霊柩車に誰が乗るべき

次に霊柩車に誰が乗るべきなのかということに触れていきます。

喪主が乗る場合が多い

霊柩車には誰が乗るものなのか、特に決まりはありませんが、喪主が乗ることが一般的です。喪主は、葬儀の主催者になりますので、霊柩車に乗車するのに最も相応しいと言えます。

周囲からの理解を最も得やすいでしょう。

1名しか乗車できない霊柩車の場合は、殆どの場合、喪主が乗車しています。

喪主以外が乗る場合

喪主以外が乗車する場合もあります。例えば故人の長男が喪主で故人の配偶者が霊柩車へ乗ることもありました。

故人に子供が3人いて、一番故人へ思い入れのあった3番目の三女へ、霊柩車の乗車を譲るケースもありました。

「明日の霊柩車は○名乗車可能です。誰が乗車するか、家族で考えておいてください。」

このように葬儀担当者から案内を受けたのだろうと、推測します。

霊柩車に乗車する時に注意したい点

霊柩車に乗る際の注意点を解説します。

霊柩車は行きだけ、帰りはない。

霊柩車は、葬儀場から火葬場までの道中のみ、片道です。

火葬場から葬儀場まで戻る際、火葬場から自宅へ戻る際は、霊柩車はありませんので注意が必要です。

何人乗りか確認

何名の乗車が可能なのか、予め把握することが大切です。

当日急に言われても困りますので、葬儀が始まる前には知っておきたいものです。

事前にお伝えしない葬儀社は、配慮が足らないと言えます。

写真を持つので手が塞がる

霊柩車に乗車される方は、遺影写真を両手で持ちます。

片手で持つと大切に扱っているようには見えません。しっかり両手で持ちます。

女性の場合、バッグなどを持っている場合は、写真もバッグも持つことは無理なので、バッグは親族へ預けるなどします。

霊柩車へ乗車するメリット

ここからは霊柩車に乗ることで得られるメリットとデメリットについて解説いたします。

誰が霊柩車に乗るか、家族で相談して決める際にお役立てください。

まずはメリットからです。

静かな空間でホッと一息つける

まず霊柩車に乗っている時間は、その他の親族や参列者が側にいない空間となります。

その為、他人に気を遣うことから解放され、ホッと一息つける時間となります。

静かな空間に身を寄せることができます。

故人との時間を静かに過ごせる

乗車している方と故人だけの静かな空間になります。ゆっくりと故人へ思いを馳せることができます。

・複数乗車の場合、他に聞かれたくない話ができる

複数人が乗車の場合は、他の親族に聞かれたくない会話を道中の時間を利用してすることもできます。

例えば、今後の段取りの打ち合わせや、確認事項を共有するのに役立てる場合もあります。

霊柩車乗車のデメリット

デメリットもご紹介します。

すぐに伝えたいことが発生しても、すぐに伝えられない

霊柩車に乗車になるのは限られた方のみ、その為何か伝えたいことが道中に発生した場合、すぐに伝えるのが困難になる場合があります。

女性に多いのですが、乗車前にバッグを家族に預けている場合があり、バッグに携帯が入っているため、連絡が取れないという事例です。

乗車される方は、両手に遺影写真を持っていることが殆どで、両手が塞がれている状態です。

あまりゴソゴソと動きづらい状態なので、火葬場到着まではとにかく我慢というのが実情です。

他の親族の動向がわからない

他の親族が無事についてきているのか、誰が一緒に同行してくれているのか、詳細は分かりません。家族や葬儀社スタッフがきちんと対応してくれているだろうと、信じるほかありません。

ご自身で全て把握しておきたいタイプの方は、ストレスになる場合もあるでしょう。

霊柩車の上手な活用法、過去のエピソードをご紹介

筆者がこれまでにお手伝いさせていただいた霊柩車にまつわるエピソードをご紹介させていただきます。霊柩車を上手く活用すれば、もっともっとその人らしいお葬式になるという事例です。ぜひご覧ください。

カープの本拠地マツダスタジアムを一周

故人様は広島東洋カープの大ファン。入院中はカープの試合が見に行けないことをとても残念がり、いつか元気になってマツダスタジアムへ応援に行くことを夢見ていたそうです。

その故人様のお葬式では、マツダスタジアムの外周を一周してから火葬場へ向かうルートをご提案させていただきました。

通常よりも遠回りになる為、時間を必要としますが、火葬場の予約時間を予め調整しておくこと、親族へ予め了解を得ておくことで、問題なく可能です。

家族で桜を見ながら火葬場へ

桜の満開のお花見シーズンのお葬式、せっかくだから家族で花見をしてから火葬場へ行こうとなりました。

出棺時、霊柩車は故人と配偶者、長男、長女の4人で家族水入らず、お花見へとご出発でした。花見の場所へ着く頃に車内のBGMで福山雅治さんの「桜坂」を流しました。

生前にお好きな曲だったそうです。

このように車内で流す曲を予めリクエストしてみるのも良いと思います。

バイク仲間と最後のツーリング

生前故人様は、ハーレーダビッドソンが大好きで、仕事の休日は、いつもバイク仲間とツーリングを楽しんでいらっしゃったそうです。

出棺時はバイク仲間にいつもの格好でいつものようにバイクで集まっていただきました。霊柩車に乗っている故人様の前後を仲間のバイクが囲み、火葬場までの道のりをみんなで最後のツーリングです。ご家族、参列者皆さんにとって思い出に残るお葬式となりました。

まとめ

いかがだったでしょうか。

お葬式と聞くと読経、挨拶、接待、葬儀場でのシーンが思い浮かぶものですが、出棺から火葬場までの時間、霊柩車が登場する時間もお葬式の一部なのです。

ここを上手く活用すると、有効な時間の使い方も出来ますし、より良いお葬式にもなるという解説でした。参考にしていただけたら、幸いでございます。

この記事を書いた人

廣田 篤  広島自宅葬儀社 代表

葬儀業界20年、厚生労働省技能審査1級葬祭ディレクター。終活カウンセラー。大手冠婚葬祭互助会で通算1,500件の葬儀を担当。家族の在宅介護がきっかけで広島自宅葬儀社を設立。身内の死や介護の経験、数々の葬儀を通じての縁から「死」について考え、文章にすることをライフワークとしている。

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