身内が危篤の人にかける言葉は?職場や友人の場合、メールの例文も紹介

更新:2022.12.13

知人や同僚、取引先から「身内が危篤になった」と伝えられたら、どんな言葉をかけるべきか、悩んでしまうことでしょう。

明るい口調で励ますのも、過剰に心配するのも、何か違う気がします。

大事なのは、自分が同じ状況になったらとイメージし、かけてほしいと感じる言葉をかけることです。

まずは身内が危篤とはどのような状況かを解説し、気遣いを伝えるために適したフレーズを立場別に解説します。

身内が危篤のとき、どんな状況になる?

身内が危篤に陥っているかどうか、自分で判断できる人はまれです。

ほとんどの場合、医療関係者から「非常に危ない状況なので、ご家族の方をお呼びください」と連絡があって、危篤状態であることを知ります。

急な事故にしろ、長患いにしろ、現代において、人が危篤に陥るのはほとんどが病院です。

身内が危篤に陥ると、命の火が消えてしまうまで、時間の許す限りベッドのそばにいることになります。

危篤状態が長くなればなるほど、病院と家や会社との往復が頻繁になってきます。

自宅で看取りを行うときは病院への行き来が生じませんが、ずっと医療従事者が付き添ってくれるわけではないため、家族で代わる代わる看護をしなければなりません。

身内が危篤状態になると、次のような事柄が生じてきます。

親族への連絡

生きているうちに会わせてあげたい近親者に、連絡をとらなければなりません。

複数の人に連絡し状況や入院先といった説明をしなければならないため、しじゅう誰かとやりとりをしている状態になります。

「遠い親戚には連絡した方がよいだろうか、それとも葬儀が生じてからの方がいいだろうか?」という悩みも生じます。

仕事や友人との約束の調整

なるべく危篤の身内に付き添えるよう、仕事を調整しなければなりません。

同僚や上司に連絡を取り、事情を説明して仕事を調整してもらいます。

また、直近で友人と会う約束をしている場合も、事情を話して約束をキャンセルする必要があります。

睡眠不足

危篤状態が2日、3日と長くなると、休養のタイミングがつかめず睡眠不足になります。

布団で休んでいても、いつ急変するかと思うとなかなか寝付けないでしょう。

仕事が手につかない

状態がやや安定したからと仕事に戻るケースもありますが、いつ急変の連絡が来るかと思うと、仕事が手につきません。

普段であればやらないようなミスが目立つかもしれません。

家事が追いつかない

家にいられる時間が少ないため、とくに洗濯など時間のかかる家事は、なかなかできなくなります。

子どもの世話が難しい

とくに乳幼児を抱えている場合、ミルクや食事、おむつの替えといったことが望ましい時間帯にできなくなりがちです。

睡眠時間が不安定で、子どもの生活リズムが崩れてしまう恐れもあります。

ペットの世話をどうしよう?

犬の散歩やえさやり、猫のトイレの始末などが普段通りにできなくなり、ペットの健康が気にかかってきます。

運転が不安

病院と家、職場の往復を自家用車で行っている人は、とくに運転に注意が必要です。

気がつけば危篤状態にある身内のことを考えてしまって、不注意になりがちだからです。

「自分が同じ状態だったら、どんな言葉がありがたい?」をイメージしてみよう

身内が危篤状態の人がどんな状況にあるか、イメージできたでしょうか。

ここで「相手は、身内の危篤状態で具体的にどんな困りごとが生じるか」を考えてみましょう。

その人は、子どものいる人でしょうか。

ペットを飼っているでしょうか。

自宅から会社までの通勤時間が長いでしょうか?

自分にその状況を当てはめてみたとき、どんな言葉がありがたいかを想像して言葉をかけることが重要です。

友人などプライベートな関係の人にかける言葉

言葉をかけてあげたい相手が、友人などプライベートな関係の人だった場合、対面ならいつものような口調や表現で構いません。

ただ、気遣いが伝わるような話し方を心がけましょう。

メールやSNSなど文章の場合は、表情などが伝わりにくいため、少し丁寧な表現にしたほうがいいでしょう。

【対面の場合】

・それは大変だね。早く行ってあげて。

・ペットのお世話など、私にできることがあったらいつでも言ってね。

・とても心配だと思うけれど、車の運転はじゅうぶん気をつけてね。

【文面の場合】

・大変な状況だね。一刻も早く、お母様のそばへ行ってあげてください。

・○○ちゃん(お子さん)の送り迎えなど、お手伝いできることがあったら、いつでも言ってください。

・私との約束は気にせずに、今はお父様との時間を大事にしてください。

ビジネスでお付き合いのある人にかける言葉

ビジネスシーンでかける言葉を考えている男性

会社の同僚や上司、取引先などビジネス上のお付き合いをしている人には、「仕事のことは心配いらない」と伝えてあげるのが大事です。

【同僚や上司など社内の人】

・ご心配なことと思います。どうぞ、早く行って差し上げてください。仕事については、こちらで調整しておきます。

・今はお母様との時間を大切にしてください。私がお手伝いできる仕事がありましたら、何なりとお申し付けください。

・一刻も早く駆けつけてあげてください。喫緊の案件については後日ご報告申し上げます。

【取引先など社外の人】

・こちらのことはお気になさらず、すぐに駆けつけて差し上げてください。

・今はご家族との時間を大切にされてください。こちらのことは、心配無用です。

身内が危篤状態の人に、かけるべきではない言葉

使わないよう注意したいのは、以下のような言葉です。

返信を促す

相手は複数の人への対応に追われています。

そして残った時間は全て危篤にある身内のために使いたいと感じています。相手の大事な時間を奪わないよう、返信を促す内容は避けましょう。

様子を尋ねる

「その後、お父様はどう?」など、どんなに気になっても様子をうかがうような連絡は控えましょう。

事態が落ち着いたら、相手から必ず連絡が入ります。それまで待つのが大事です。

前向きにと励ます

危篤状態なのに「きっと治るよ」などといった前向きな言葉をかけてしまっては、軽率と思われてしまいがちです。

長い文章を送りつける

身内の危篤に対応したときの自分の体験や、なんとか治って欲しいといった気持ちを率直にぶつけると、送るべきメールが長文になってしまうことがあります。

相手には長文を受け止められる余裕はありません。短い文章を心がけましょう。

亡くなることを前提としているような言葉

「○○さんは~な人だったね」と過去形で語るなど、もうすぐ亡くなることを前提とするような言葉をかけるのは配慮に欠けています。

葬儀やお墓の話をするのも、近親者でない限りはやめたほうがいいでしょう。

感傷的になる

危篤の人を思うあまり泣いてしまったり、叫んだり、慌てふためいたりなど、取り乱すことはやめましょう。

辛いのは、身内をなくすかもしれないと感じている相手の方です。

できる限り落ち着いて、しっかり言葉を選ぼう

知人や仕事の相手から「身内が危篤だ」と告げられることはめったにないので、慌ててしまいがちです。

しかし、「最も不安を感じているのは、今声をかけてあげるべき相手の方だ」と十分に理解した上で、まずは落ち着きましょう。

そしてどんな言葉をかけてあげるのが適切か、しっかり考えるのが大事です。

相手の不安が少しでも取り除かれますようにと願いながら声をかければ、その気遣いはきっと伝わります。

この記事を書いた人

廣田 篤  広島自宅葬儀社 代表

葬儀業界20年、厚生労働省技能審査1級葬祭ディレクター。終活カウンセラー。大手冠婚葬祭互助会で通算1,500件の葬儀を担当。家族の在宅介護がきっかけで広島自宅葬儀社を設立。身内の死や介護の経験、数々の葬儀を通じての縁から「死」について考え、文章にすることをライフワークとしている。

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