なぜお寺が葬儀を行う?日本人の葬式は仏教という習慣が定着した理由

葬儀に参列するとほとんどの場合、お寺による読経が行われています。

なぜお寺が葬儀を行うのか、疑問に思ったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

お寺がなぜ葬儀の場面に定着していったのか、その背景をご紹介させていただきます。

日本には葬式仏教という言葉がある

日本の葬儀といえば、主にお寺の仕事となっており、お葬式では導師がお経をあげて故人を弔います。

一方で、神社や教会は結婚式を主に引き受けています。

12月のクリスマスは、キリスト教のお祝いの日ですが、日本ではクリスマスプレゼントやケーキが登場します。

そしてお正月や七五三で訪れるのは神社です。

このように特定の宗教に捉われない自由な日本独特の文化が形成され、葬儀と言えば日本では仏教が習慣化され、「葬式仏教」という言葉が生まれました。

また、普段は仏教と縁がないにも関わらず、葬式の時だけお世話になると揶揄されている意味も含まれています。

これほど葬儀=お寺というイメージが定着しているのです。

それでは次項から、お寺が葬儀に関わり始めた背景をご紹介します。

お寺が葬儀を行うようになった背景

仏教と神道の死生観の違い

日本の代表的な宗教には神道と仏教があります。

古来、日本では亡くなった死者は穢れであり、死霊となって生きている人を祟るという考えもありました。

そのため、古来では有力者以外の一般人の死体は埋葬すらされることなく、人があまり来ない場所へ放置することや、山中へ置き去りにするのが一般的でした。

神道でも死は穢れという考えがあるため、神社が死者を弔うことはありませんでした。

一方で仏教は死を穢れとは考えていませんでした。

死生観に大きな違いがあったのです。

仏教が死者の供養を行うようになった

仏教では人間の身体は、地・水・火・風の4元素から形成され、亡くなると一度自然に還るものの、やがて4元素が再び集まって肉体を形成すると考えられています。

このような理由からお寺の僧侶は、死者を恐れることなく、死者の供養を引き受けるようになりました。

お寺が葬儀を行うようになった始まりです。

お寺が葬儀を行う習慣が定着した背景

お寺が葬儀を行うようになり、それがなぜ定着していったのかを解説したいと思います。

時系列でご紹介しますので順にご覧ください。

室町時代に仏教教団が強大な力を持つ

鎌倉時代に大きく発展した仏教は、室町時代に入ると幕府と対峙するほどの強大な力を持つようになりました。

安土桃山時代に織田信長が比叡山延暦寺を焼き討ちしたのは有名な話です。

豊臣秀吉も寺院勢力の統制に力を入れていました。

いかに仏教界を管理していくか、権力者達にとって頭を悩ませる案件だったのです。

江戸幕府が檀家制度で仏教界を管理する

江戸時代に入ると、仏教界を管理するために「諸宗諸本山法度」という本末制度を導入します。

各宗派の本山を頂点として、ピラミッド構造で全国の寺院を管理するようになりました。

そして島原の乱をきっかけにキリスト教の取り締まりにも力を入れるようになります。

人々が必ずどこかのお寺の檀家になるように「宗門改め」が行われました。

菩提寺が発行する「寺請け証文(てらうけしょうもん)」が身分証明書となり、菩提寺は檀家の戸籍を管理する役割も担うようになったのです。

このようにして檀家と菩提寺の関係は密接になっていきました。

葬儀が発生すれば、自然と自分の家がよりどころとする菩提寺で行われるようになっていったのです。

明治時代、檀家制度が廃止も、菩提寺と檀家の関係は継続

明治時代に入ると、寺院は国家からの保護を失い、檀家制度も廃止されます。

しかしそれでも菩提寺と檀家の関係は、そのまま変わらず続いていきました。

このような経緯を辿り、葬儀はお寺が行うのが習慣化され、仏式のお葬式が定着していったのです。

この記事を書いた人

廣田 篤  広島自宅葬儀社 代表

葬儀業界20年、厚生労働省技能審査1級葬祭ディレクター。終活カウンセラー。大手冠婚葬祭互助会で通算1500件の葬儀を担当。身内の死や介護の経験、数々の葬儀を通じての縁から「死」について考え、文章にすることをライフワークとしている。

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