女性の一人暮らしにどんな終活が必要?5つのポイントを解説

更新:2023.07.17

女性の一人暮らしは、年齢を重ねるにつれ不安が多くなります。

「一人きりのとき倒れたらどうしよう?」

「入院したとき、誰が世話をしてくれるのだろう」といった疑問が頭をよぎったら、終活を始めてみませんか。

いざというときの準備をしておくことで、きっと不安が和らぎます。

一般的な終活とは少し違う、女性一人暮らしの終活ポイントを解説します。

終活で必要とされる項目5つ

まずは、一般的に終活で必要とされる項目について確認しておきましょう。

代表的なものは以下の5つで、一人暮らしの女性にとっても必須の終活項目になります。

葬儀やお墓の希望を示しておく

たくさんの人が訪れる一般葬がよいか、親族を中心とした家族葬がよいか、はたまた葬儀をせずに火葬のみで構わないか。

葬儀の宗教宗派について希望を示しておくのも大事です。

遺影を準備したり、葬儀社に生前見積もりをもらったりする人もいます。

お墓については、先祖代々のお墓がよいか、個人墓を買うか、承継者のいらない永代供養がよいかなどの希望を示しておきます。

最近ではお墓の選択肢が多くなり、納骨堂や、自然に囲まれて眠る樹木葬、散骨を選ぶ人もいます。

財産目録をまとめ遺言書を書く

自分が亡くなったらどんな遺産が残る可能性があるかを整理した上で、誰にどんな遺産を承継させるか決定します。

正式な遺言書を作成する人もいます。

身寄りのない人ほど、遺言書は必要です。

法定相続人がおらず、遺言書もない場合、亡くなった人の財産は国庫へ帰属してしまうためです。

「応援している慈善団体に寄付を」と考えているならとくに、遺言書を書いておきましょう。

介護や終末医療の希望を示しておく

どこで誰に介護をしてもらいたいか、延命治療を望むかといった医療と介護に関する希望を示しておきます。

生前整理を行う

自分亡き後、空き家となった自宅の片付けが大変にならないように片づけておきます。

不用なものは処分し、ものを増やさない生活を心がけます。

スッキリした部屋で暮らすことにより、転倒防止になるなどのメリットもあります。

自分史を書く

生まれてからこれまでの軌跡を書き記します。

遺される家族に書き残すというイメージのある自分史ですが、自分史を書くことで、人生において自分が何を大事にしてきたのか、どんな人間なのかを再確認できます。

今後の人生を生きるにあたって、大いに参考になるでしょう。

以上の5項目のうち生前整理以外は、エンディングノートを書くことでカバーできます。

エンディングノートにはたくさんの種類があるため、ぜひ以下の記事も参考にしながら選んでみてください。

女性の一人暮らしにとって特に大事な終活5つ

一人暮らしの女性が終活するにあたっては、エンディングノートに記載されているような内容以外にも大事なポイントが5つあります。

一つずつ解説します。

健康の維持に努める女性

ポイント1:とにかく一番大事!健康の維持

一人暮らしの女性が年老いても自立した生活を送るためには、とにかく健康でいることが大事です。

しかし、男女を問わず一人暮らしは食生活がおろそかになりがち。

自分1人のために食事を作るのはおっくうでも、10年後、20年後の自分が健康であるために、なるべく栄養豊富な食事を心がけましょう。

また、適度な運動で体を若々しく保つことも意識して。

一駅分を余計に歩いてみたり、登山やスポーツの趣味を始めてみたりして、意識して体を動かすのがおすすめ。

いつまでもはつらつとした体を目指しましょう。

ポイント2:交流を広げ、助け合える環境を整える

女性の一人暮らしは、ただでさえ心細いもの。

高齢になればなおさらです。

不安を和らげるには、いざというとき助けてくれる人をキープするのが一番です。

もちろん、相手が困っているときは自分も手を差し伸べます。

自宅と仕事場を行き来するだけの生活をしている人も、趣味の場へ顔を出すなどして交流を広げてみましょう。

年代を問わず集える場であれば、若い世代と垣根なしで仲良くなれることもあります。

ポイント3:急な入院に備えて「入院セット」を準備しておく

家で突然倒れ、救急車を呼んでそのまま入院になるといったことは、誰にでも起こりえます。

しかし一人暮らしでは、救急車を呼ぶのも、救急隊に容態を説明するのも、入院の支度をするのも自分だけ。

いざというときしっかり対応して自分を守れるよう、準備が必要です。

「入院セット」の内容は、下着、前開きのパジャマ、タオル、コップ、室内スリッパ、歯ブラシ、スマホの充電器、1万円程度の現金など。

旅行カバンなどに入れて、保険証やお薬手帳とともに、なるべく玄関に近いところへ置いておきましょう。

ポイント4:いざというとき頼れる人や専門家を見つけておく

一人暮らしの女性の中には、いざというとき頼れる身内がいないという人も多いでしょう。

しかし介護や入院が生じると、自分の身元を保証してくれる人が必要になります。

認知症になったら、金銭管理や身の回りの世話といったサポートをしてくれる人の存在が不可欠です。

どんなとき、どんな存在が必要なのかを把握し、専門家を早めに見つけておきましょう。

シーン必要になる存在行うことの例依頼できる存在
入院・手術時身元保証人・手術の立ち会い・入院に必要な日用品の準備・亡くなったときの身元引受人身元保証を請け負っている会社(行政書士など)
介護施設入居時身元引受人・緊急連絡先となる・亡くなったときの身元引受人、部屋の片づけ・死後に発生する未払い金の支払い身元保証を請け負っている会社(行政書士など)
足腰が不自由になったら日常生活支援サービス・買い物支援・庭の草取り・部屋の掃除・ゴミ出し・市区町村の介護事業・民間の支援サービス
認知症の不安があったら後見人・金銭管理・契約時の補助・遺産分割協議の補助後見人を請け負っている弁護士、司法書士など(認知症になる前に後見人契約を交わす必要あり)
葬儀・埋葬死後事務委任者・葬儀の執行・埋葬執行・自宅売却・役所への届出など各種手続き死後事務委任契約を扱っている行政書士、司法書士、弁護士など
相続遺言執行者遺言書のとおりに相続を執行する死後事務委任契約を扱っている行政書士、司法書士、弁護士など

一つの窓口で複合的なサービスを行っている会社もあるため、詳しく調べてみるのがおすすめです。

インターネットで検索すると同様のサービスを行っているところはたくさんあり、混乱するかもしれません。

そんなときはまず、事業エリアで絞りこんでみましょう。

消費者庁からも、身元保証や死後事務委任サービスを選ぶにあたっての注意点がパンフレットとなって発信されています。

参考にしてください。

「身元保証」や「お亡くなりになられた後」を支援するサービスの契約をお考えのみなさまへ(消費者庁)

ポイント5:介護や死後の手続きにかかるお金を準備しておく

いざというとき誰に何を依頼するかイメージできたら、サービスを利用するためにどの程度お金が必要なのか見積もってみましょう。

入院時の身元保証から相続までトータルで専門家に任せるとすると、一般的な相場として200万円ほどの費用が必要とも言われています。

見積もりが完成したら、その費用は「自分が安心して最期を迎えられるための費用」として守っておかなければなりません。

もし貯蓄だけでは足りないようであれば、働けるうちに貯金を始めます。

女性一人暮らしは「健康」「人」「お金」の終活を

女性の一人暮らしにおける終活のポイントは、まずは健康であること、助け合える人脈を作ること、そして自分で身の回りのことができなくなったときに様々なサポートが受けられるようお金をキープしておくことです。

「健康」「人」「お金」をキーワードに、これからを健やかに生きていくための終活を始めてみましょう。

この記事を書いた人

奥山 晶子

葬儀社への勤務経験 NPO「葬送の自由をすすめる会」の理事の経験から、終活関連に強いライター。終活関連の著書3冊、監修本1冊。最近の著書は「ゆる終活のための親にかけたい55の言葉」オークラ出版。

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