【お葬式のマナー】通夜・葬儀へ参列する時に気をつけたい4つのポイント

通夜へ参列する事になった時、それは前もって予定していたことではなく、突然やってくるものです。また、急なことなので「何を気を付ければ良かったかな」となりがちです。

ある程度歳を重ねてくると通夜のマナーを知らないまま参列して恥をかくことは、なるべくなら避けたいものです。

今回はそんな時に読んでいただきたい「通夜や葬儀へ参列する際に気を付けたい4つのポイント」を解説します。

4つのポイントとはまず身嗜みの部分で「服装」そして「持ち物」が挙げられます。

3つ目は「何と声がけをしたら良いのか」と迷う場面も出てくると思いますので「言葉遣い」。

そして4つ目に式の最中に気を付けたい「宗教別の作法」を解説させていただきますので、最後までご覧ください。

1.通夜、葬儀へ参列する時の「服装」

葬儀へこれから参列する準備をしてる人達


通夜、葬儀へ参列する際は、遺族だけでなく参列者も喪服の着用が一般的となっています。

その一般的と言われる喪服とは何なのかをこれからご説明させていただきます。

喪服とは、故人を弔い哀悼の意を表すために着る服のことを言います。喪服は格式の度合いで「正喪服」「準喪服」「略喪服(略礼服)」と3つに分かれます。

正喪服

最も格式の高い喪服で葬儀の日に喪主が着用するものです。

・男性の場合は、モーニングスーツ

・女性の場合は、和装の着物
 (地域によってはこちらを喪服と言います)

準喪服

最も一般的な喪服です、よく「礼服」と言われてます。

・男性は、ブラックスーツ

・女性は、ブラックフォーマル

略喪服

格で見た場合、略喪服は「平服」となります。

・男性は、地味な色のダークスーツ

・女性は、地味な色のスーツやワンピース

※地域によっては3種類ではなく、「正喪服と略喪服の2種類」の所もあります。その場合、「上記の準喪服が略喪服」となります。

参列する際に気を付けたい喪服のマナーも見ていきましょう。

一般参列者の喪服のマナー(男性)

・男性は黒色で光沢の無い素材のスーツを着用しましょう。ダブルが好まれてる地域も多いですが、シングルでも構いません。

パンツは裾がシングルのものを着用しましょう。

・中のシャツは白シャツが基本です。色付きや柄の入ったもの、ボタンダウンのシャツは避けましょう。

ネクタイは黒無地、ネクタイの結び方はくぼみを作らないことがポイントです。

靴下は黒無地靴は黒の革靴、最も正装なのは紐で結ぶタイプの「ストレートチップ」の革靴です。金具が入ってたりすのは控えたほうが無難です。

一般参列者の喪服のマナー(女性)

・女性は、黒のワンピース、パンツスーツで光沢の無い素材を着用します。スカートの場合は、膝が隠れる丈であることがマナーです。

・ストッキングは30デニール以下の薄手の黒のストッキングにしましょう。

・パンプスの素材は革が好ましく、エナメル素材は避けましょう。色は黒ヒールが高いものは避けるのがマナーです。

・アクセサリーも結婚指輪以外は外して参列しましょう。

暑い場合、寒い場合

暑い場合でも半袖にはせず、薄手の夏用素材のスーツを選ぶなどの工夫をしましょう。

寒い場合は、コートやマフラーを着用して葬儀場へ向かいましょう。

葬儀場に到着したら入る前に脱ぐようにしましょう。会場にコート掛けがある場合は利用して、無い場合は席まで持ち運びましょう。

2.通夜へ参列する時の「持ち物」

「時間が無い」など慌てると大切な物を忘れてしまいがちです。通夜の場へ参列する時に必ず忘れてはいけないのは「数珠」と「香典」です。

その数珠と香典についてもマナーがありますのでご覧ください。

数珠と香典

数珠のマナー

数珠とは「仏と人との縁をつなぐ仏教儀式に不可欠な法具」とされ、数珠が縁を結び、仏の世界と現生の我々の世界を繋ぐ力を持っていると考えられています。

また、数珠を持つことで心身が正され、仏様を敬う気持ちを示すことにも繋がります。

数珠のマナーも見ていきましょう

・まずは忘れないことがマナーです。お忘れの場合は、葬儀場で借りる事もできる場合は多いですから尋ねてみましょう。

しかし本来は貸し借りは避けたほうが良いもので、お買い求めいただくのも選択肢の一つに入れましょう。

・基本的に数珠は左手で持ちます。仏教では左手は不浄の手となります、己を清めるために左手で持つと言われてます。

・数珠は本来は宗派によって種類が異なるのですが、一般の方が葬儀の宗派に合わせて数珠を持参することは、難しいと思いますので略式の数珠で結構です。

ご自身の宗派の数珠、もしくは今お手持ちの数珠で構いません。

・数珠を置きっぱなしにしない。数珠は法具であり、大切に扱わないといけません。手から外して机や椅子の上に置きっぱなしなどは好ましくありません。

その場合は、数珠袋に入れるかハンカチなどの上に置くなどしましょう。

香典のマナー

次に香典のマナーについて解説します。まず香典とは何かについてご説明させていただきます。

通夜や葬儀で持参する不祝儀を香典と言います。

従来は参列者がそれぞれ香を持ち寄りそれを焚くことで故人を供養してたそうです。

時代と共に香が米など食物に変わり、現代ではお金に変わり香典となりました。

葬儀は家族だけでなく地域の行事でもあったため、助け合いの精神からこのような形で発展していきました。

香典は弔事用の不祝儀袋(香典袋)にお金を入れます(水引が黒白、双銀、藍銀、黄白)お急ぎの場合で香典袋が無い場合は、近くのコンビニでお買い求めいただけます。

葬儀場でも取り扱ってる所は多いですので相談してみましょう。

香典袋の表書きに気をつけましょう。

香典袋の表書きにも注意が必要です。宗教別に表書きの礼を下記に記載してますので参考にしてみてください。

仏式(浄土真宗以外の宗派)御霊前、御仏前、御香典
仏式(浄土真宗)御仏前
神道御玉串料、御榊料、御神前、御霊前
キリスト(カトリック)御花料、御ミサ料
キリスト(プロテスタント)御花料、献花料、弔意料
創価学会香典の儀は現在行われてません
無宗教御霊前、御香典


もしも宗教がわからない場合は、「御霊前」と記載しましょう。「御霊前」は様々な宗教で使えるオールマイティなのです。

仏式とわかっている場合は「御香典」が無難です。神式では「御玉串料」キリスト教式では「御花料」となります。

香典は相場を把握して準備する

予め香典の相場を把握しておくと中に入れる金額で悩む時間も少なくて済みます。

お札は新札は葬儀の場では相応しくないと考えられてますので、新札しか持ち合わせてない場合は、一度お札を半分に折ると良いでしょう。

新札がマナー違反なのは、前もって葬儀の準備をしていたという印象を与えるためです、結婚式では逆に新札を用います。

下記は香典金額の相場一覧になりますので参考にしてみてください。

あなたから見た関係20代30代40代
祖父母1万円1万〜3万円3万〜5万円
親・義理の親3万〜10万円5万円〜10万円10万円〜
兄弟、姉妹3万〜5万円5万円5万円〜
叔父、叔母1万円1万円1万〜3万円
従姉妹1万円1万円1万〜3万円
その他親戚3千〜1万円3千〜1万円5千〜1万円
上司5千円5千〜1万円1万円〜
上司の家族3千〜5千円3千〜1万円5千〜1万円
同僚、後輩5千円5千〜1万円1万円〜
同僚、後輩の家族3千〜5千円3千〜1万円3千〜1万円
友人、知人5千円5千〜1万円5千〜1万円
友人、知人の家族3千〜5千円3千〜1万円3千〜1万円
先生、恩師3千〜5千円3千〜1万円3千〜1万円
近所の方3千円3千円3千〜5千円

表書きに気をつけて、相場を参考にお金を入れて、中袋には名前、住所、金額を忘れずに記入しましょう。記入する際は薄墨を使うのが一般的です。

薄墨が本来ですが、持ち合わせてない場合は黒墨でも致し方ありません。実際に薄墨で記載されてる方は年々少なくなっています。

普段家庭や職場で筆を使う機会も少なく、まして薄墨のある所は少なくなっているのが要因と考えられます。

香典袋は袱紗(ふくさ)に包んで持参

袱紗見本

袱紗は慶事用と弔事用があり、寒色系の色をした袱紗が弔事用となります。

昔は大切な物を扱う時には風呂敷に包んで持参していました。それが葬儀の場では袱紗となります。

近年では金封袱紗というのが最も人気で、こちらは長財布のように香典袋を挟み込んで使用します。

折りたたむ手間入らずでスーツの内ポケットや鞄のポケットに入れても崩れません。今現在、一番利用されてるタイプです。

3.ご遺族にかける「お悔やみの言葉」

葬儀場で遺族へ声がけをする際は何と言えばいいのかを解説していきます。

お悔やみを述べる際の一例

『この度は、誠にご愁傷様でございます。心からお悔やみ申し上げます。』

私はこの1点で良いと考えます。「ご愁傷様」は死を悼み、遺族に述べるお悔やみの言葉で、短い言葉の中にも全ての意味が備わってます。

あまり長々と挨拶するのもよくありません。なぜなら遺族は他の参列者とも一人一人挨拶を交わします、ご負担にならないような配慮も必要ではないかと思います。

またどんなに綺麗な言葉を連ねても難しい場面です。大切な家族を失った遺族の心情に寄り添い、悲しみを共有する。

突然の訃報で驚いた事、ご冥福を祈る気持ち、遺族を思う心遣いの言葉を短くかけるようにしましょう。

『急な事で驚きました、心からお悔やみ申し上げます。』

『この度は思いもよらない事で残念で仕方ありません、心からお悔やみ申し上げます。』

などでも構いませんが、注意したいのが「元気出しなさい」「大丈夫だから頑張って」は通夜の場面では避けましょう。

元気が出ない時に元気出しなさいと言われると余計に辛いもので、通夜の時間は悲しみに浸ることが結果的に悲しみから早く癒ることは科学的に明らかになっています。

悲しい時は悲しい感情に身を任せることが大切なのです。

悲しみから癒るには時間が必要です、癒る時間には個人差もあります。少しづつ日常生活を明るく過ごせるように陰ながら見守る形で応援していきましょう。

4.宗教ごとの作法

服装を整え、数珠と香典を持参して葬儀場で遺族へお悔やみを伝えました。

次は会場内に着席して静かに式が始まるのを待ちます。式中に参列者が行うことと言えば仏式であれば「焼香」があります。

神式では「玉串奉天」キリスト教では「献花」を行います。

それぞれ順番に解説していきたいと思います。

浄土宗香をいただき3回
浄土真宗(西本願寺)1回
浄土真宗(東本願寺)2回
真言宗香をいただき3回
天台宗香をいただき1回〜3回
臨済宗香をいただき3回
曹洞宗香をいただき1回、香を頂かず1回 計2回
黄檗宗香をいただき3回
日蓮宗香をいただき3回
創価学会(友人葬)香をいただき3回
神式玉串を捧げる
キリスト教(カトリック)献花を行う
キリスト教(プロテスタント)献花を行う

香をいただくとは

香をいただく

香をいただくとは右手の親指、人差し指、中指の3本の指で抹香をつまみ、手を返して自分の方へ向け、額の高さまで掲げることを言います。

焼香回数は地域性やお手による違いもあります。葬儀場の案内にしたがって行うと良いでしよう。

葬儀のマナーのまとめ

葬儀、通夜へ参列する際に気をつけたいマナーは4つのポイントになります。

服装

準喪服・・・男性は黒色で光沢の無い素材のスーツ、女性は黒のワンピース、パンツスーツで光沢の無い素材を着用、スカート丈は膝が隠れるようにする

持ち物

数珠・・・本来宗教ごとに違うが、ご自身の数珠で構わない。葬儀場で借りることもできるが、なるべく購入して自分の数珠を使う

香典・・・不祝儀袋に現金を入れて持参。宗教ごとに異なる表書きに気をつける。中袋には名前、住所、金額を忘れずに。袱紗に包んで持参する。


お悔やみの言葉

この度は、誠にご愁傷様でございます。心からお悔やみ申し上げます。」が最も良い。

宗教別の作法

宗教ごとに作法が異なる。葬儀場の係員の指示に従って行う。

最後にもう一つ守るべきマナーをご紹介

これらの4つのマナーを守っていたけれども、ご遺族の方々を傷つけてしまった例を最後にご紹介させていただいて終わりにしたいと思います。

葬儀では、悲しみの中にいるご遺族と、そうではないご参列の方が同じ空間に滞在することもあります。

参列者心から心ない笑い声が式後に聞こえてくることもあります。

葬儀の場が久しぶりに集まった旧友との再会で盛り上がり、同窓会と化してしまうこともあります。

遺族に寄り添う気持ちを各自が持っていれば、場所を移して行うなどの配慮が必要です。

今求められる参列のマナーとは、このような部分も求められることもお伝えして終わらせていただきます。

この記事を書いた人

廣田 篤  広島自宅葬儀社 代表

葬儀業界20年、厚生労働省技能審査1級葬祭ディレクター。終活カウンセラー。大手冠婚葬祭互助会で通算1500件の葬儀を担当。身内の死や介護の経験、数々の葬儀を通じての縁から「死」について考え、文章にすることをライフワークとしている。

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