お葬式へ参列するときのマスクの色は、白がいい?黒がいい?
投稿日:2022.02.01
現在、新型コロナウイルスのオミクロン株が流行し、外出の際はどこへ行くにもマスク着用が当たり前になっています。
そういうご時世でお葬式へ参列する機会がある時、葬儀と言えば黒を連想しがちです。
だから参列の際は、黒いマスクが良いのだろうか?それとも白でいいのだろうか?
お悩みの方もいらっしゃるのではと思い、今回執筆させていただきましたのでご覧ください。
お葬式でマスク着用は、もはや義務
オミクロン株が猛威を振るう現在、お葬式でのマスク着用は当然のマナーではありますが、もはや義務と言っても過言でありません。
広島県福山市では、公営施設である火葬場でのマスク着用は義務として、マスク非着用者への入場制限を行っています。
病気・体質等でどうしてもマスク着用が困難な方に対しては、フェイスガードが準備されています。
ご協力いただけない方は、ご退場いただく場合もあるとしています。
現在、福山市に限らずどこの市町村でもマスク着用の呼びかけは、行っています。
お葬式に参列する時のマスクの種類?
マスク着用がお葬式のマナーとされる理由は、新型コロナウイルスの感染拡大防止です。
ですからお葬式で最も適切なのは、飛沫の拡散を抑える効果が高い不織布マスクです。
不織布マスクは、布製、ウレタン製に比べて、吐き出し飛沫量も吸い込み飛沫量も少ないので、こちらが最善です。
通気性が悪いからと布製、ウレタン製を選ぶのは、人が集う葬儀の場では避けましょう。特にウレタン製は飛沫を通しやすいので注意が必要です。
お葬式に参列する時のマスクの色は?
色は白が良いです。白の不織布マスクが最適です。
急なお葬式でも用意がしやすく、手に入れやすい。そして一番無難だと言えます。
黒でも構いませんが、黒は若い世代に人気でカジュアルな場面でもよく使われるため、葬儀の場では周囲にカジュアルな印象を与えてしまう可能性があります。
肌の色に合わせて目立たないようにベージュをお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし現在の葬儀の場では、マスクしていますよと一目でわかるほうが相手に安心感を与えます。
目立たないようにではなく、マスクの着用を相手に理解していただくことが大切です。
また、ベージュも黒同様にカジュアルな印象を与えかねません。
結論としては、白が無難、色は黒でもベージュでも構いません。
そして大切なのは色よりも、不織布のマスクでお願いしたいということです。
お葬式でおすすめのマスク
豊橋技術科学大学の研究結果で、下記の結果が出ています。
吐き出し飛沫量 | 吸い込み飛沫量 | |
不織布製 | 20% | 30% |
布製 | 18〜34% | 55〜65% |
ウレタン製 | 50% | 60〜70% |
このようなデータから、不織布マスクは、感染予防効果が高く、感染拡大を防ぐには欠かせません。
お葬式は、他県からも人が集まる場で、クラスターの発生する可能性も秘めています。
少しでもリスク軽減するために、不織布マスクがおすすめです。
マスクの予備を携帯しておく
特にご親族の場合、長時間ご遺族と共に過ごす可能性もあります。
ご本人、あるいはご家族に何か起きた場合、すぐに代わりのマスクがあると便利です。
食事の席で汚れてしまう、汗や雨で濡れてしまうこともあります。
予備を携帯していれば安心です。
持参していれば、他の参列者、ご親族にも役立つかもしれません。
他にも気をつけたいコロナ禍のお葬式マナー
下記に当てはまる方は、参列は控える
新型コロナウイルス陽性反応者と濃厚接触者とされ、感染の恐れのある方
咳や発熱などがあり、現在体調不良の方
持病のある方で、感染した際に重症化の恐れのある方
ソーシャルディスタンスの確保
人が集う葬儀の場では、参列者同士が密集、密接しないよう、一定の間隔を空けるようにしましょう。
葬儀場、火葬場でも気を配って運営しています。
火葬場へ同行する人数を少なくする
葬儀出棺後、火葬場へ同行する人数を極力制限しましょう。
火葬場は色々な地域から人が集まる所です。
実際に人数制限を行っている火葬場もあります。少しでも感染リスクを減らす協力が求められています。
手洗い等
こまめな手洗い・アルコール消毒を実施しましょう
食事
会食はなるべく控えましょう。会食を行う場合は、「静かなマスク会食」が求められます。
マスクを外しての会話は極力控えましょう。
換気
施設内の換気を定期的に行う施設も多く、温度調整が難しくなっています。予め重ね着をする、上着を持参するなどをして対応しましょう。

この記事を書いた人
廣田 篤 広島自宅葬儀社 代表
葬儀業界20年、厚生労働省技能審査1級葬祭ディレクター。終活カウンセラー。大手冠婚葬祭互助会で通算1500件の葬儀を担当。身内の死や介護の経験、数々の葬儀を通じての縁から「死」について考え、文章にすることをライフワークとしている。