菩提寺が遠い場合の葬儀はどうする?わかりやすく正しい手順を解説

付き合いのある菩提寺が県外にある、遠方にある方は、葬儀になった時にお勤めは誰に頼んだらよいのだろうか。

仕事や学業の関係で地元を離れ、他県で暮らす方が多い昨今、このような疑問を持つ方は多くいらっしゃいます。

この場合、正しい手順を取っていくことが何より大切になりますので、わかりやすく一つ一つ解説させていただきます。

遠方でもお勤めに来られる菩提寺は普通にある

「菩提寺が遠い」、「お寺が県外にある」からどうしようと思うのは、依頼する側の思い込みに過ぎない場合もあります。

菩提寺が遠方にある方の葬儀は、葬儀社にいれば、よくある事の一つです。

例えば、弊社は広島の葬儀社ですが、福岡、大阪からでもご家族様が連絡すると普通にお寺様がお勤めに来られています。

福岡から広島までは、お寺様にとって「遠い」にはならない印象です。

お寺で別の行事があるなどで、お寺を留守にするリスクなどを勘案して、お参りは難しいとなる場合もありますが、遠いから難しいとなる場合は稀です。

このようなことから、遠方でもお寺によっては普通にお参りに来てくださるという認識を持っていただき、菩提寺に対してご家族が勝手な判断をしてしまわないように注意しましょう。

菩提寺に対して非礼にならないために守るべき注意点

菩提寺に対して勝手な判断をしてしまって、非礼になってしまわないために守るべき注意点を解説させていただきます。

まず菩提寺に相談

菩提寺から「勝手に決めないで欲しかった」「一言相談して欲しかった」などと言われないために、順番を間違えないことが大切です。まずは菩提寺に相談してみるのが先決です。

たとえ疎遠な間柄であっても、これまでご先祖が長年お付き合いしていたお寺ですから、立てることは大切です。

葬儀社からの紹介は最終手段

葬儀社にとって、地元の近くのお寺をご紹介することは容易です。

しかしこれは最終手段です。

お寺が遠いので、葬儀社から近くのお寺を紹介してもらおうと菩提寺抜きで家族と葬儀社とで話がまとまるのはあまりよくありません。

葬儀社からの紹介という方法を取る場合は、菩提寺の了解のもと行うことが後のトラブルを防ぐための正しい手順です。

では次項で正しい手順を順番に見ていきましょう。

手順1.遠方の菩提寺に連絡する

まず菩提寺がどんなに遠くても連絡をしてみることです。

本当に遠いのか、それとも遠いうちに入らないのかは、先方が答えを持っています。

ご逝去してから連絡をするよりも、前もって相談しておくことがおすすめです。

お寺様も近いうちにそういうことが起こるかもしれないと心の準備をしておくことができます。

この連絡で「葬儀の際は、お勤めに参ります」とお返事をいただければ、ここでお悩みは解決です。

いざというときは、ご連絡をすれば来てくださるでしょう。

交通費を一般的な相場よりも増やしておきましょう。

往復のガソリン代+高速道路代、あるいは新幹線代を目安にして考えてみると良いでしょう。

万が一のときは、通夜式が終わると、お寺様は一旦帰宅して翌日再び翌日来られるというのは考えづらく、宿泊先を手配しておいた方が良いかもしれません。

どのようにお考えかを確認しておきましょう。

宿泊先の手配に関しては、葬儀社に相談すると全て段取りしてもらえるはずです。

手順2.遠方の菩提寺が来られない場合、菩提寺から代わりのお寺を紹介

手順1で遠方の菩提寺へ連絡するも、菩提寺が直接お参りへ行くのは難しいとお返事があった場合は、菩提寺から代わりのお寺を紹介していただきましょう。

お寺同士の横の繋がりは広く、あなたの県にも縁のあるお寺があるかもしれません。

もしご紹介していただけるとなった場合は、実際に足を運んでお参りに来てくださるのは、菩提寺から紹介を受けたお寺様となります。

この場合、戒名は菩提寺から授かります。

菩提寺が戒名をつけて、お勤めされるお寺様がそれを位牌に記します。

葬儀のお布施はお勤めいただいたお寺へ、戒名料は菩提寺へとなります。

手順3.それでも解決しない場合、葬儀社から近くのお寺を紹介

菩提寺が直接お参りは難しい、代わりのお寺をご紹介することも難しい。

このようになって初めて葬儀社から近くの寺を紹介という選択肢が登場します。

菩提寺の困り事を解決する手段になるため、非礼にはなりません。

菩提寺の了解のもと、葬儀社からお寺をご紹介します。

この場合も先ほど同様に戒名は菩提寺が授けてくださいます。

菩提寺が記した戒名を葬儀社へFAX、届いた用紙をお勤めするお寺へ渡し、位牌に戒名を記してもらう流れです。

お布施は葬儀社が紹介したお寺へ、戒名料は菩提寺へとなります。

遠方を理由に菩提寺を変えるべきか迷われる方へ

これまで解説させていただいたのは、菩提寺が遠方にある時、菩提寺にカドが立つことなく、葬儀の読経を誰に行っていただくかを解決する方法と言えます。

しかし納骨のこと、自分達世代だけでなく、子供・孫世代のことまで考えると、今後遠方の菩提寺との関係を継続するべきなのか、悩みは尽きないという方もいらっしゃるでしょう。

この場合についての注意点をこれからはアドバイスさせていただきます。

対象者ご本人の思いを大切にする

現在、菩提寺が遠方にあるということは、実家や故郷にお付き合いのあるお寺があるという

ことだと思います。

ご両親、祖父母様など家族の万が一の時にお勤めいただくお寺を考えるならば、ご本人にとってどちらが良いかという視点も大切にしたいものです。

縁もゆかりもないお寺にお願いするよりも、その菩提寺にお勤めいただくほうがご本人にとっては良い場合も考えられます。

先祖が付き合い始めたお寺とずっと縁を繋ぐ義務はない

現在は一代で居住地が変わり、それぞれが独立した人生を歩む時代と言えます。

先祖が付き合い始めたお寺と未来永劫付き合いを継続するのは無理が生じます。

それぞれの人生の中でお寺が変わるのは致し方ないことでしょう。

ですからお寺を変えるという選択肢が生まれるのは自然なことで、罪悪感を感じる必要はありません。

しかし勝手にお寺を変えるのではなく、お気持ちそのままを現在の菩提寺に相談してみるのが良いと思います。

自分の目で確かめて判断、焦って決断しない

お寺を変えるという考えになった場合、一番やってはいけないのは葬儀社に紹介されたお寺とずっとその先も付き合いを継続するというものです。

葬儀社から紹介を受けた場合、そのお寺は葬儀を滞りなく行うための応急処置的な位置付けと言えます。

葬儀を通じて、好印象を抱いたならそのまま継続してお付き合いをお願いしても構いません。

そうでない場合は、一旦葬儀だけのお付き合いとし、今後ゆっくりお寺を決めていく方が良いでしょう。

お寺の行事に参加してみたり、評判を聞いて訪ねてみたり、ご自身の目で確かめることが大切です。

子供世代のことまで背負わなくてよい

子供世代の将来を考えた時、子供世代にも人生があります。

将来は同じ地域に住んでいない可能性も十分あります。

そのようなまだわからないことに対していくら考えても最良の答えは見つかりませんし、何が最良だったかの答えがわかるのは、数十年先のことになります。

それも結果論となるでしょう。

それよりも自分達で解決できる問題、自分達世代までのことを解決していくという考えで取り組んだ方が無難です。

最後に

お寺様とのお付き合いは、ただお経をあげていただくだけの関係性ではありません。

お寺様の話されるご法話や何気ない会話の中でもご家族様のお悲しみが癒されたり、供養に対しての気持ちで元気をもらったり、不安な気持ちが和んだり、助けてくれる存在です。

日本のお葬式の多くはお寺による読経が行われていますが、グリーフワークの観点からもとても理に適うもので、多くのご遺族様がお葬式を通じてお寺様に精神的に支えていただいています。

人付き合いが気薄な世の中になっていますが、今あるご縁、せっかくいただいたご縁は大切にしたいものです。

この記事を書いた人

廣田 篤  広島自宅葬儀社 代表

葬儀業界20年、厚生労働省技能審査1級葬祭ディレクター。終活カウンセラー。大手冠婚葬祭互助会で通算1500件の葬儀を担当。身内の死や介護の経験、数々の葬儀を通じての縁から「死」について考え、文章にすることをライフワークとしている。

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