弔電に必要な情報は何?手続きの手順に沿って弔電の書き方もご案内

更新:2023.12.27

葬儀に参列したくてもできないときは、弔電を送るのが一般的です。

弔電を手配するためには必要な情報がたくさんあります。

もし情報が足りないと、その場では手続きできず二度手間になってしまいがち。

忙しい現代社会でもスムーズに弔電の手配ができるよう、手続きの手順に沿って解説します。

弔電を手配すべきなのは、こんな人

弔電は、訃報をもらったのに葬儀に参列できない人が手配するものです。

葬儀に参列できる場合は、弔電を出す必要はありません。

どうしても外せない用事があって、あるいは遠方につき、親しい友人や親類の葬儀に参列できない人は弔電を出しましょう。

ただし、「とくに弔電をやりとりするような間柄ではない」と感じるときには、無理に弔電を手配する必要はありません。

例えば、ご近所関係といった義理で訃報が届いたときなど、関係性がかなり薄い場合です。

親類の葬儀に自分は出られず、配偶者は参列できる場合も、弔電は必要ありません。

弔電を手配すべきでないのは、こんな場合

弔電を送ることができないケースがあります。

それは、訃報に「弔電の類はご辞退申し上げます」と書かれている場合です。

最近では、香典や供物、弔電のやりとりを辞退している葬儀が多くみられるようになりました。

遺族が葬儀後にお返しものの手配をする負担を省くためです。

弔電を辞退している葬儀にうっかり弔電を送ってしまうと、遺族の負担になります。

弔電を手配する前に、必ず訃報を確認しましょう。

弔電はどこで手配する?

弔電を手配する方法は以下の3つです。

インターネット

郵便局や通信事業者が、インターネットから弔電を送れるサービスを展開しています。

受付時間内に店舗へ出向いたり、電話をしたりする必要がなく、いつでも手配できて便利です。

ただし、手続きの流れで分からないことがあっても誰かに質問できないため、疑問点は自分で調べる必要があります。

電話

各通信事業者等が電話申し込み可能な弔電サービスを行っています。

局番なしの115番にコールすると、オペレーターに繋がります。

受付時間に制限がありますが、分からないことがあれば、オペレーターに質問できるので安心です。

郵便局

郵便局の窓口で弔電を扱っています。

開局時間帯に出向かなければならず、平日の日中に働いている人は使いづらいかもしれません。

ただ、分からないことがあればその場で質問でき、台紙を実際に見て選べるという利点があります。

弔電はいつまでに手配する?

葬儀場 式前風景

弔電は、遅くとも葬儀が始まる時間までに届くよう手配します。

利用するサービスが決まったら、対応時間帯を確認しましょう。

「午後2時までの注文で即日配達可能」などと、お届け可能時間について記載があるはずです。

ただし、弔電はなるべく早く手配するのがおすすめです。

なぜかといえば、喪主は届いた弔電を一度確認し、弔電を読み上げる順番を決め、司会者が読み間違えないよう届出人の氏名にふりがなを振る時間が欲しいからです。

葬儀の直前に弔電が届いてしまうと、喪主がいったん確認する時間が取れず、式中に氏名の読み間違いが生じる恐れもあります。

訃報をもらい、自分が参列できないことが確定したら、早めに手配しましょう。

弔電を手配するために必要な情報リスト

弔電を手配するときは、次の情報を揃えておきましょう。

先にわかりやすくお伝えすると、いつ?どこで行われる葬儀?誰に対して?どんな言葉を送りますか?

これにはっきり正確に答えられるように準備をしましょう。

手間と感じても、正確に答えられれば答えられるほど、二度手間がなくなり、結果的に短時間で済みます。

葬儀が行われる日時

日時がわかったら、葬儀開始時間までに手配が可能かを念のため確認します。

葬儀を行う式場の住所と名称

弔電は、喪主宅ではなく葬儀を行う式場に送付するのが一般的です。

喪主宅に送付すると、葬儀直前に届いた弔電を喪主が確認できない恐れがあるためです。

故人の名前

故人の名前を知らなかったとしても弔電は送れます。

しかし葬儀に携わる筆者からすれば、故人の名前は知らないよりも把握しておいたほうが良いと、声を大にしてお伝えしたいです。

例えば山田花子様のお父様が亡くなったと知らせを受け、あなたが弔電を送りたいと考えます。

この場合、山田花子様だけを知っていると不十分、お父様のお名前は川本太郎様。

山田花子様はご結婚されて今の苗字になり、旧姓は川本だったのです。

葬儀場では川本家の葬儀と認識され、葬儀場の看板は川本家と書かれている可能性が高いでしょう。

山田花子様の名前しか知らない場合、川本家の葬儀が山田花子様のお父様の葬儀と同一とは、すぐに認識できないのです。

予め川本家の葬儀と知っていることで、葬儀が始まるまでに弔電が届く確率が高まります。

受取人の氏名

弔電を受け取る遺族の名前が必要です。

もしあなたが故人の知り合いであり、遺族の名前が分からない場合は「●●●●(故人名)ご遺族様」としましょう。

故人から見た受取人の続柄

故人が受取人から見て母親なのか、父親なのか、配偶者なのか、はたまた祖父母なのかによって、弔電の文面が変わってきます。

葬儀の宗教

仏式葬儀にしか使えない言葉を、キリスト教などの葬儀で使用してはなりません。

差出人の氏名

自分だけの名前で出すのか、夫婦や仲間の連名にするかを決めましょう。

弔電を手配する際の手順

弔電に必要な情報が揃ったら、手順に沿って手続きします。

ここでは、インターネットで手続きをするときの手順について解説します。

流れはサービスによって若干の違いがありますが、一般的なケースとして参考にしてください。

利用するサービスを決定する

まずは利用するサービスを決定します。

郵便局の「Webレタックス 祝電・弔電サービス」、NTT東日本、西日本の「D-MAIL」、KDDIグループの「でんぽっぽ」などが代表的です。

自分の居住地域をカバーしているか、葬儀までに弔電が届くかなどを確認して選びましょう。

台紙を選ぶ

台紙の種類は各サービスさまざまです。

金額には、1,500円から5,000円程度までの幅があります。

台紙の金額については、故人や遺族との親しさの度合いに応じて決めましょう。

予算に応じて、好みの台紙や、故人のイメージに合った台紙を選びます。

送り先の情報を入力する

式場の住所や開式日時など、送り先の情報を入力します。

誤字がないよう注意します。

文面を入力する

見本に沿って文面を入力します。

あらかじめ入力されている文面見本を、テキストで編集できるようになっているケースがほとんどです。

文面例については、後ほど解説します。

自分の情報を入力する

届出人となる自分の情報を入力します。

夫婦連名の場合は、右側に夫のフルネームを、左側に妻の名前のみを記載します。

友人が連名で送る場合は、一番右に代表者の名前が来るように記載するか、五十音順とします。

支払を行う

インターネットで注文する弔電には、クレジットカードや銀行振り込み、コンビニ後払いなどの支払方法があります。

都合に応じて方法を選びます。

弔電の文面例

弔電の文面にはいくつかの決まりがあります。

マナーを守りつつ、少しでも弔意が伝わるような文面を作成しましょう。

敬称の決まり

故人から見て、宛名となる遺族がどんな続柄にあたるかによって、故人を表す敬称が違います。

故人が母、遺族が子:ご母堂様

故人が父、遺族が子:ご尊父様

故人が夫、遺族が妻:ご主人様

故人が妻、遺族が夫:ご令室様

故人が祖父、遺族が孫:おじいさま

故人が祖母、遺族が孫:おばあさま

故人が息子、遺族が親:ご子息様

故人が娘、遺族が親:ご令嬢様

お悔やみの決まり

「ご冥福をお祈りします」という文面はスタンダードなお悔やみですが、「冥福」は仏教でしか使えません。

神道なら「御霊のご平安をお祈りします」、キリスト教なら「安らかな眠りにつかれますようお祈りします」などとします。

忌み言葉を使わない

儀式の場で使ってはならない言葉を「忌み言葉」といいます。

葬儀の忌み言葉として代表的なものが「重ね言葉」で、「ますます」「いよいよ」など言葉をくり返す文言は不幸の連鎖を表すとしてタブー視されています。

「死ぬ」「生きる」といった生死の直接的な表現もタブーです。

【弔電の文面例1】

ご母堂様のご逝去を悼み 謹んでお悔やみ申し上げますとともに 心よりご冥福をお祈り申し上げます

【弔電の文面例2】

ご尊父様の訃報に接し 心より哀悼の意を表します ご家族の皆様のご心痛いかほどかとお察し申し上げます 謹んでご冥福をお祈り申し上げます

【弔電の文面例3】(遺族の名前が分からない場合にも有効)

突然の訃報にただただ驚いています 在りし日のお姿を偲び 心よりお悔やみ申し上げます

シンプルななかに、故人や遺族との間柄によっては自分なりの表現を入れて作成しましょう。

弔電の手配は落ち着いて、誤字のないよう要注意

弔電を手配するときは時間がなく慌てていることが多いため、間違った情報を記載してしまいがちです。

なるべく気持ちを落ち着かせて、とくに名前などの固有名詞は繰り返し確認する余裕を持ちましょう。

なお、故人の敬称はとくに間違えないよう、宛名の遺族から見た続柄をしっかり確認するのが大事です。

この記事を書いた人

廣田 篤  広島自宅葬儀社 代表

葬儀業界20年、厚生労働省技能審査1級葬祭ディレクター。終活カウンセラー。大手冠婚葬祭互助会で通算1,500件の葬儀を担当。家族の在宅介護がきっかけで広島自宅葬儀社を設立。身内の死や介護の経験、数々の葬儀を通じての縁から「死」について考え、文章にすることをライフワークとしている。

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