【男性編】お葬式に最適な靴の選び方|見るべき5つのチェックポイント

更新:2022.07.07

多くの方は、『お葬式=黒』と参列する機会があれば喪服に黒の革靴を選べばよいというイメージを持ってらっしゃるのではないでしょうか。

ほぼその通りなのですが、『黒の革靴ならば大丈夫』と思って、普段履いている靴を履くとマナーに反することがありますので、注意が必要です。

なぜならお葬式の時だけに履く靴というものはなく、百貨店や靴屋などで市販されている靴にも葬儀専用の靴はありません。

専用の靴がないわけですから、うっかり失敗してしまうという可能性は誰にでも起こり得るのです。

葬儀では「喪に服す」ということから、喪服を着用するのと同様に、靴でもやはり故人を偲ぶ気持ちを表すために工夫があります。その工夫がルールとなり、所謂マナーになっているのです。

厳粛な雰囲気にはシンプルな落ち着いたデザインと色でフォーマルな靴が適しています。

きらびやかで派手な色やデザイン、トレンドを意識したおしゃれな靴、カジュアルな靴はNGです。

ではどういう靴が良いのか、見るべきチェックポイントは5つです。

一つずつ見ていきましょう

1.お葬式には黒の革靴を選ぶ

さまざまな男性の靴

一つ目は黒の革靴であること。

喪服に合わせる靴は『黒の革靴』一択になります。

例えば、こげ茶やダークグレーといったカラーも濃い色合いですが、黒以外のカラーでは、故人を偲ぶ気持ちを表すことができません。

葬儀では、男性・女性問わず皆が黒で全身を装っていますので、一人だけこげ茶の靴を履いていると、人によっては目立って恥ずかしいという気持ちになる可能性もあります。

2.紐靴でなければいけない

二つ目のポイントは、紐靴でなければいけません。

『紐靴』が基本になりますので、黒の革靴でもドライビングシューズ・ローファー・スリッポンはマナー違反です。

3.素材はツヤ消しが基本・光沢はNG!

三つ目のポイントは靴の素材です。お葬式の場では、ツヤ消しの控えめな靴が適しています。光沢感があるエナメル素材は目立ってしまいますのでNGです。

素材は本皮または合成革のどちらでも問題ありませんが、ツヤ消しの靴を選ぶようにしましょう。

4.デザインのポイント

靴の形状を比較したいと思いますので以下の画像をご覧ください。

男性用靴の種類


上記の3足の中で、お葬式の正装に相応しい男性靴は、『ストレートチップ』です。

つま先に一本線が入ったのが特徴です。

真ん中の『プレーントゥ』もシンプルな形状ですが、『ストレートチップ」がお葬式の場に最も相応しい形状です。

これから、お葬式用に一足揃えようと思っている方は、ストレートチップを一足持っていれば、冠婚葬祭やビジネスシーンに便利です。

左の『ウィングチップ』はこの3種類の中ではカジュアル過ぎるためNG。

ストレートチップもしくはプレーントゥと覚えておきましょう。

5.意外な盲点!内羽根と外羽根の違い

5つ目、最後のチェックポイントです。

靴には、靴紐を通す羽根の部分が靴の内側にある「内羽根」と靴の外側にある「外羽根」があるのをご存知でしょうか?

下記の画像で比べてみると、その違いがわかるはずです。

内羽根

内羽根の例

外羽根

外羽根の例

内羽根はスッキリとした形状で品格や落ち着きがあり、葬儀の場に適しています。

一方で、外羽根は靴を履いたり、脱いだりする動作が楽な形状でフィット感も調節しやすく、普段使いに適しています。

普段から革靴を履く機会の多い男性だとおわかりでしょうが、履く機会の少ないお仕事をされてる方にとっては難しいところだと思います。

ぜひ一度家にある革靴を見てみてください。

最も相応しい靴は「内羽根」の「ストレートチップ」の黒い紐靴

これまでの5つのポイントをまとめると正解が出てきます。

葬儀の場においては、以下の写真のような黒革靴が最も相応しい靴となります。

内羽根ストレートチップで黒の紐靴見本


お葬式に相応しい男性の靴で大切な5つのポイント

  • 黒色の革靴
  • 紐靴
  • ストレートチップ(つま先部分に横一文字の線が入った)
  • 内羽根のデザイン(紐を通す部分の羽根が靴の内側にある)
  • 靴の外表面はつや消し

内羽根のストレートチップの黒い紐靴を普段から履いているビジネスマンの方もたくさんいらっしゃると思います。これを一足持っておけば、冠婚葬祭でもビジネスシーンでも両方使えますので大変便利です。

一つ注意頂きたいのが、普段から使えて大変便利だからと使いすぎてしまう点です。いざという時に汚れが・・・こういう事も考えられますので普段から靴磨きセットを身近に置いておく等、靴の手入れにも注意していきましょう。

5つのポイントを抑えた靴であれば値段は気にしない

ストレートチップで内羽根で黒い革の紐靴を満たす靴は2千円台〜10万円台まであります。一体どのくらいの金額のものを揃えるべきなんだと迷われる方もいらっしゃると思いますが、迷わなくて結構です。

結婚式と合わせて冠婚葬祭用に靴を用意しておくという方もいらっしゃると思いますが、滅多に履かない靴だからと高価な物にする必要はありません。

条件を満たしていてサイズもご本人にとってベストなのであれば、たとえ3千円であってもその靴で決めてください。

2千円〜5千円の物であればドンキホーテでも販売してます。時間が無いという方でもドンキホーテであれば夜間もお店は営業してますので、お近くにお店がある方はすぐにお買い求めいただけると思います。

葬儀の場では、冒頭でお伝えした通り、基本的に控え目で出しゃばり過ぎない事がマナーという考え方です。ここにお金をかける必要は全くないのです。

高価な靴を履いていることが周囲にわかった時、周囲の人はどういう感想を持つことになるでしょうか。普段から高価な物を履いている方であれば特別変に思われることもなく、肯定的に受け止められることでしょう。

一方で滅多に履かない靴だからと普段よりも高価な物にすると後で面白おかしく言われて話題にされてしまうかもしれません。

普段通りで尚且つ控え目であることが望ましいということです。

大切なのは靴の値段よりも条件を満たしていること、清潔感があることです。

靴下選びにも気をつけよう

よくありがちなのが喪服は用意してたのに靴下を用意するのは忘れてたというミスです。

靴下も靴同様に黒が相応しいのだろうというイメージはなんとなく湧くと思いますが、

実際に黒の靴下を家の中から探すとします。

案外、黒い靴下でも光沢があったり、ロゴや模様が入ってたり色々な種類があるものなのです。ここでも派手目なものは避けるべきです。

葬儀へ参列する際の靴下は、黒色の無地、長さはくるぶし丈のものを選びましょう。

靴下の長さが短すぎる場合、椅子に腰掛けた時に素肌が見えてしまう場合もあります。肌が見えないようにふくらはぎまでカバーする程度の長さの靴下が品が良くベストです。

喪服を着用していると全身が黒ですから、靴下だけが青でも結構目立つものなので注意が必要です。

靴選びが正しくても靴音に配慮しない人はNG!

お葬式の場に相応しい靴を履いていたとしても、靴音が会場内で響くと厳粛な雰囲気を壊してしまいかねません。葬儀担当者という筆者の立場で言えば、靴にこだわるのであれば靴音にもこだわって欲しい。最も大切な配慮ではないかと思ってしまいます。

これは男性に限ったことではありませんが、ご本人にその気が無くても周囲に迷惑をかけてしまう場面を何度も目の当たりにし、その都度お声がけさせていただいてきました。

ぜひ皆様には気をつけていただきたいと強く思います。

お葬式の靴選びで本当に大切なこと

本当に大切なことは形状がどうであるかではありません。黒色で清潔感があればその場に違和感なく溶け込むと筆者は断言します。

正解は出ましたが、必要以上にこだわって欲しくありません。

実際に葬儀の現場にいると上記で出た正解の靴を履いていらっしゃる方は半分にも満たない状況です。見る人が見れば気づくというレベルで違和感は全くありません。

それよりも泥付きだったり、底のゴムがすり減ってたり、先ほど例に挙げた靴音のほうが目立ちます。

やはりお洒落を楽しむ場ではありませんので、周囲も他人の服装をこと細かくチェックとは心情的にもなりませんし、必要以上に気にするべきではありません。

気にしないといけないのは清潔な靴であるかどうかだけで良いと思います。

靴の清潔感を醸し出すのは見た目だけではない

清潔感は見た目だけでは決まりません。意外と盲点なのが臭いです。

これは個人差があるので心当たりのある方は注意が必要です。

なぜなら葬儀の最中はずっと同じ席に長時間にわたり着席となりますから、臭いがきつくても周囲は動けないということになります。どこから発生している臭いなのかは大体わかってしまいます。

念の為、予め靴の臭いにも気をつけておくことをお勧めします。

番外編 せっかく選んだ靴を紛失しないように!

お寺や集会所、ご自宅でのお葬式においては、靴を脱いで会場に入ることがあります。そこでよく起きてしまう靴にまつわるエピソードを葬儀担当者の立場からご紹介させていただきます。

よく起こるのが靴の紛失です。会場を出ようとすると自分の靴が無い!

慌てて探すけれど見つからない。いくら探しても出てこない。それからしばらくすると誤って履いて帰ってしまったと謝りながら慌てて戻って来る方が現れるというパターンです。

普段履かない靴を履いて参列する方も多いですし、周囲が皆黒い靴を履いている事も要因です。

間違えて履いてしまったつもりはないのだけれども、自分の靴だと思い込んで誤って別の靴を履いて帰ってしまうというの多くなりがちなのです。

こういう事からもあまり高価な靴は履かないほうが良いと筆者は思ってしまうのです。

誤って他人が自分の靴を履いてしまわない為に、靴底に名前を書くのが本来一番良いのですが、出来ればしたくありません。皆さん避けたいところでしょう。

直接靴に書くのは抵抗があると思うので、直接ではなく紙やクリップを使って靴を認識出来るように工夫するというのが良いです。そして靴を置いた場所をきちんと覚えておきましょう。

葬儀社によっては靴に番号札を置く所もあります。ご自身で大切な靴を紛失とならないようにお気をつけください。

お葬式の靴の選び方|まとめ

・葬儀での装いは、すべてにおいて厳粛な雰囲気に相応しい装いであることが重要です。

・控え目であったり、品があることが求められますので、派手さは抑えて、光沢感のある靴やエナメル素材は避けましょう。

・男性がお葬式で履く靴で最も正装なのは、「内羽根」の「ストレートチップ」の「黒い」「革製」の「紐靴」です。5つのポイントを抑えましょう。

たとえ上記に挙げた靴を履いていなくても、葬儀へ参列しないといけなくなった場合は迷わず参列しましょう。

ご遺族の立場からすればあなたの靴が茶色い事よりも、わざわざ駆けつけてくれた、温かい言葉をかけていただいた、気持ちに寄り添ってくれたことのほうがきっと嬉しいことでしょう。近い間柄であればあるほどそうなると思います。

遺族の元へ駆けつけたいというお気持ちこそが何よりも大切にされるべき事です。

「駆けつける」「お悔やみを伝える」「寄り添う」を大事にしましょう

この記事を書いた人

廣田 篤  広島自宅葬儀社 代表

葬儀業界23年、広島自宅葬儀社代表。厚生労働省認定技能審査1級葬祭ディレクター。終活カウンセラー。前職大手葬儀社では担当者として 1500 件、責任者として1万件以上の葬儀に携わる。実母の在宅介護をきっかけに広島自宅葬儀社を立ち上げて現在に至る。広島市内だけでなく瀬戸内海に浮かぶ島々から、山間部の世羅町、神石高原町まで広島県内あらゆる地域の葬儀事情に精通する広島の葬儀のプロ。身内の死や介護の経験、数々の葬儀を通じての縁から「死」について考え、文章にすることをライフワークとしている。

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