精進料理とは?由来や料理に込められた意味を解説

更新:2022.07.04

精進料理と言えば、お寺の料理、葬儀で出てくる料理と認識されている方もいらっしゃると思います。

精進料理は、仏教の世界では歴史があり、禅寺では今も食事は修行の一環とされています。

この記事では精進料理の由来や料理に込められた意味を解説させていただきます。

精進料理とは

精進料理 見本

精進料理とは、生き物を殺すことを避け、煩悩を刺激しないために作られた料理のことです。

材料から調味料まで、生きている動物を使うことは一切ありません。

そのため肉、魚料理はなく、代わりに野菜、穀物、海藻、豆類、木の実、果物が主に使用されます。

寺院の食事というイメージでしたが、現代では旬の食材を使って素材の味を活かした健康食としても注目されています。

精進料理の由来

大乗仏教で悟りに至るまでの修行に六波羅蜜というものがあります。

そのうちの一つに「精進」があり、仏道の修行に一心に励むという意味があります。

寺院の修行僧は、元々肉食、美食は避けていたようで、普段から菜食を中心に生活していたようです。

また、僧侶と一般の方々が集まって仏教の理解を深めあう精進日は、肉類を一切口にしなかったため、自ずと野菜、穀物中心の料理になったそうです。

この時の野菜、穀物中心の料理が少しずつ一般にも広まり、お寺の料理=精進料理と呼ばれるようになったと言われています。

精進料理に込められた意味

禅寺では、現在でも精進料理を作る人も、食べる人も修行の一環として位置付けています。

精進料理を作る人の心構え

精進料理を作る人は、「三徳六味(さんとくろくみ)」の教えに従って料理を作ります。

■三徳(さんとく) 3つの心得

・軽軟(ぎょうなん) 食材の持ち味を活かした食感を出す

・浄潔(じょうけつ) 食材を常に清潔に調理する

・如法作(にょほうさ)素材の生命を活かし、粗末に扱わないようにする

■六味(ろくみ) 料理の味は、これらの調和で決まる

・苦(く)  苦味

・酸(さん) 酸味

・甘(かん) 甘味

・辛(しん) 辛味

・鹹(かん) 塩辛い味

・淡(たん) あっさりした味

精進料理を食べる人の心構え

料理を食べる人には下記の心構えが求められます。

■料理を作ってくれた人に感謝をする

■野菜や穀物、海藻、山菜など、食材となった生命に感謝する

常に感謝の気持ちを忘れずに食事をいただきましょうということです。

食事前、食事後には静かに合掌し、感謝の気持ちを表します。

我々が日常生活で食事前に「いただきます」と合掌するのも、ここに由来があるのかもしれません。

以上、精進料理についての解説でした。

精進料理をいただく機会があれば、作った方の気持ちを想像しながら、感謝の気持ちでいただきましょう。

この記事を書いた人

廣田 篤  広島自宅葬儀社 代表

葬儀業界20年、厚生労働省技能審査1級葬祭ディレクター。終活カウンセラー。大手冠婚葬祭互助会で通算1,500件の葬儀を担当。家族の在宅介護がきっかけで広島自宅葬儀社を設立。身内の死や介護の経験、数々の葬儀を通じての縁から「死」について考え、文章にすることをライフワークとしている。

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