お墓がない、お墓をどうするか決めていない方が葬儀で注意したいこと

更新:2022.07.20

家族のもしものことを考えると、葬儀のこと、お墓のこと、家のこと、様々なことが浮かびますが、一度に多くのことを考えるのは難しいものです。

お墓がない方の場合、お墓をどうするかを決めるのは簡単ではありません。

葬儀が終わってから考えるのも一つですが、葬儀前にある程度イメージしておくことが良い場合も人によってはあります。

どのような方が葬儀前に考えておいた方が良いか、それはなぜなのか、わかりやすく解説させていただきます。

お墓のことは後々ゆっくり考えられるは正論

納骨の時期については特に日本の法律上決まりがありません。

決まりがないため、お墓に関することは、自分たちのペースで決断することができます。

そのためお墓がない方の場合、納骨に関して期限を定めずに葬儀後にゆっくり考える方は実際多いです。

お墓が建つまで自宅でご安置、墓石が建立してから納骨するという方も多くいらっしゃいますし、葬儀が終わって1周忌に納骨をされる方もいらっしゃいます。

現時点で、漠然と「新たにお墓を建てる」方向で考えている方は、この記事をこれ以上ご覧になる必要はありません。

下記の記事で納骨の時期について、流れを解説している記事がありますので、そちらをご覧ください。

お墓を建てる選択に少なからず疑問を持っている方、お墓を建てる以外の選択に興味がある方は、このまま読みすすめてください。

しかし葬儀前に納骨の選択肢を絞っておいた方が良い場合も

お墓がない方にとってお墓をどうするかという問題は、葬儀後にゆっくりお考えになられても全く問題はありませんが、葬儀前にある程度選択肢を絞っておくことが理想です。

その理由は下記になります。

火葬場では一般的サイズの骨壷で収骨が行われる

選択肢を絞っておいたほうが良い理由は、葬儀の場面では火葬場で納骨があります。

広島では5寸〜6寸の骨壷に遺骨を収容します、関東では7寸〜8寸の骨壷に遺骨を収容します。

ご遺族が何もおっしゃらなければ、慣習によってそのサイズの骨壷が用意され、当たり前のように収骨が行われます。

この時、葬儀社、火葬場職員には決して悪意はなく、遺族が後で困らないように地域の慣習で行っています。

ご遺族にとっては、不慣れなことですし、こういうものなのだろうと流れのまま収骨を行う可能性が高いと言えます。

結果、遺骨が収容された骨壷を両手で抱えて自宅へ帰り、後飾り壇に置いて供養となります。

一般的サイズの骨壷は、お墓への納骨が前提

この時に用意される一般的サイズと言われる骨壷は、その地域におけるお墓のカロートの寸法を考慮して用意されています。

つまり通常皆さんがイメージされる一般的なお墓へ納骨することを前提としたサイズなのです。

そのため、お墓を建てる以外の選択を後で取った場合に困ることがあるのです。

例えば散骨の場合は、遺骨をパウダー状にするため、遺骨は少量で構いません。

樹木葬の場合は、土に還るということから、骨壷から遺骨を取り出して行います。

家のリビングなどで保管する手元供養であれば、大きい骨壷よりもコンパクトな骨壷の方が好まれます。

このようなことから、骨壷が大きくて後で困る場合もあるのです。

後で困っても物理的解決はできるが、心情的なものは残る

樹木葬、散骨、手元供養など様々な供養の形がありますが、いずれを選択しても業者が不要になった遺骨と骨壷は引き取ってくれます。

ですから物理的な問題は解決できるのですが、心情的に故人へ申し訳ないことをした、あの遺骨はどうなったのだろう?という新たな心配事を生む一因にもなりかねません。

骨壷が大きいために選択肢を狭めることも

お墓を建てる以外の選択をしたいと思ったけれども、残った遺骨を引き取ってもらうのは抵抗があるから、結局お墓を建てることにしたという事例もあります。

このようにたくさん遺骨を収骨したために後の対応で困るという場合も、人によってはあるのです。

このようなことから、葬儀の際は、自分たちに合った量の遺骨を収骨するというのが理想です。

お墓を建てることはあまり考えていない方の収骨の仕方

お墓を建てることをあまり選択肢として考えていない方は、少量の遺骨を収骨するのが望ましく、葬儀社へ意向を伝えると良いでしょう。

葬儀社が小さいサイズの骨壷を用意してくれます。

樹木葬、散骨、手元供養、永代供養、さまざまな供養の形へ行動を移しやすく、考えがまとまるまで家で保管している期間中も、場所を取ることがないので、自然な形で家の中で供養できます。

特にお墓を建てるお金がないと心配な方は、お金をかけずに供養できる形を取りやすくなります。詳しくは下記の記事でご覧ください。

10万円以下で供養できる形をいくつかご紹介させていただいています。

最後に

「大は小を兼ねる」という言葉もある通り、葬儀で通常の骨壷へ収骨をしても、後でいずれの方法も選択できます。葬儀後にゆっくり納骨について考えることもできます。

しかし人によっては、大が小を兼ねるとはならず、大にしてしまったから心情的に小を選べない、あるいは小を選んだけれども故人に後ろめたい、心にモヤモヤしたものが残る。

あるいは小だからこそ、身軽でゆっくり供養の形を考えられるという場合もあるということをお伝えさせていただきました。

そうならないために、前もって気をつけていただきたい点を解説させていただきました。

参考になれば幸いでございます。

この記事を書いた人

廣田 篤  広島自宅葬儀社 代表

葬儀業界20年、厚生労働省技能審査1級葬祭ディレクター。終活カウンセラー。大手冠婚葬祭互助会で通算1,500件の葬儀を担当。家族の在宅介護がきっかけで広島自宅葬儀社を設立。身内の死や介護の経験、数々の葬儀を通じての縁から「死」について考え、文章にすることをライフワークとしている。

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