合祀墓の読み方と意味は?集合墓、合葬墓、永代供養墓との違いも解説

更新:2024.03.09

お墓のことを調べていると、「合祀墓」という見慣れない言葉にたどり着く人は多いでしょう。

他に「集合墓」「合葬墓」「共同墓地」などと似た言葉があり、混乱してしまいがちです。

合祀墓をはじめとした、ちょっと聞き慣れないお墓の種類について、その読み方や意味、特徴を解説します。

合祀墓は「ごうしぼ」と読む

合祀墓の読み方は「ごうしぼ」です。

読み言葉として話すときには、お墓であることを強調するために「ごうしはか」「ごうしばか」と言う場合もあります。

合祀墓の意味

合祀とは、「合わせて祀(まつ)る」という意味で、血縁関係のない他の人たちと合同で同じ場所に埋葬することを指します。

合祀墓は、沢山の遺骨が入る、大きな一つのお墓です。

合祀墓に埋葬するときは、骨壺から遺骨を取り出し、他の人の遺骨が納められているところへじかに納骨します。

また、数は少ないですが、大きな納骨空間に骨壺のまま埋蔵するタイプの合祀墓もあります。

合祀墓の特徴

合祀墓の主な特徴は、以下の4つです。

埋葬後、個別に遺骨を取り出せない

埋葬するとたくさんの人の遺骨と混じってしまうため、後から個別に遺骨を取り出すことができません。

「新しいお墓を建てたから、合祀した遺骨を取り出してそこへ移動させよう」と考えても、それは不可能です。

安価である

合祀墓は沢山の人と共同で使うお墓で、個別に墓石を建てないため、お金があまりかかりません。

相場は先祖代々のお墓をつくる場合と比べて10分の1にもなります。

ただし、埋葬料は一体あたりの料金です。

継承者を立てる必要がない

先祖代々のお墓を建てたら、お参りやお墓掃除をして年間管理費を支払う継承者を立てる必要があります。

合祀墓は個別のスペースがないためお墓掃除の必要がなく、お盆やお彼岸には合同供養祭を行うためお墓参りをする必要もありません。

管理費用もいらないので、継承者は不要です。

どんな宗教の人も利用できる

合祀墓のほとんどは、どんな宗教の人であっても利用できます。

ただし、まれに檀家さん専用の合祀墓を設けている寺院もあります。

合祀墓と混同しやすいお墓の読み方と意味

集合墓 共同墓地

合祀墓と似た言葉に「合葬墓」「集合墓」「供養塔」「共同墓地」があります。

それぞれの意味や、合祀墓との違いを解説します。

合葬墓(がっそうぼ)

合葬墓の読み方は「がっそうぼ」で、読み言葉として「がっそうはか」「がっそうばか」と言うこともあります。

意味や特徴は合祀墓とほぼ一緒です。

集合墓(しゅうごうぼ、しゅうごうはか、しゅうごうばか)

集合墓の意味には2つあります。

1つは、合祀墓と同じ意味です。

もう1つは、小さな埋葬スペースがたくさんある大きな墓地区画という意味です。

埋葬スペースには、埋葬された人の名前を刻むプレートが設けられているケースが多々あります。

骨壺のまま埋葬された場合は、後に遺骨を取り出すことができます。

継承できる場合と、できない場合があります。

供養塔(くようとう)

供養塔は、あるテーマのもとに、同じような境遇の人たちを祀っている大きなお墓です。

中に遺骨が納められている場合と、納められていない場合があります。

全国的にたくさんあるのが「戦死者供養塔」です。特定の災害による犠牲者を祀ったものも、各地に建てられています。

また、「鯨塚」や「針塚」といった、人間以外を供養するための塔もあります。

多くの寺院の一角には、継承者がいない人の遺骨を祀る供養塔があります。

この供養塔は、合祀墓と同じ意味を持っています。

古くは身寄りのない人の遺骨を納める場所だったものの、「継承者のいらないお墓」として注目を浴び、おひとりさまでなくても「後の世代に迷惑をかけたくない」と埋葬を希望されるケースが多々みられます。

共同墓地

共同墓地には2つの意味があります。

1つめは、あるコミュニティに入っている人が共同で使う墓地という意味です。

昔から、自治会全体で1つの大きな共同墓地を使い、そこに個々の家がそれぞれ先祖代々の墓石を建てるという仕組みがありました。

今でも自治会の管理のもと、共同墓地を使い続けている地域は多くみられます。

2つめは、皆で使うお墓の総称です。

「共同で使うお墓」という漠然としたイメージから、合祀墓や合葬墓はもちろん、集合墓や供養塔を指すこともあります。

永代供養墓と合祀墓はどう違う?

合祀墓と似た言葉には「永代供養墓」もあります。

「えいたいくようぼ」あるいは「えいたいくようばか」と読みます。

永代供養墓とは、継承者のいらないお墓の総称です。

よって、合祀墓は永代供養墓の1形態といえます。

永代供養墓の「永代」とは「半永久的に」という意味です。

墓地全体を管理する運営事業者や寺院が継続する限り、家族などの承継者に代わって供養や管理をしてくれます。

埋葬されている人の家族は、お墓参りやお墓掃除をする必要がなく、毎年の管理費も発生しません。

一般的に「永代供養墓」といえば「合祀墓」のことと考える人は多く、事実、永代供養墓の多くが合祀墓です。

しかし、合祀墓の形を取らない永代供養墓も存在します。

主に、以下の2つのパターンです。

最初は個別のお墓を建てる永代供養墓がある

5年、10年といった単位で個別のお墓を使い、契約期限後は合祀となる永代供養墓があります。

最初のうちは従来のお墓と同じようにお参りができるため、後の世代がお墓参りを希望する場合に有効です。

合祀の形を取らない永代供養がある

1つの大きな区画を皆で使い、個々の埋葬場所に小さなネームプレートが置かれる、集合墓タイプの永代供養墓があります。

個別に埋葬されているため他の人の遺骨と混じることはありません。

樹木葬と合祀墓の関係

樹木葬とは、「先祖代々之墓」などと刻まれた墓石ではなく、樹木を祈りの対象とするお墓です。

樹木葬の中には、合祀の形を取るものと、取らないものがあります。

合祀墓との関係に注目した場合、樹木葬は以下の3つに分かれます。

個別の埋葬スペースがある集合墓タイプの樹木葬

樹木葬の多くがこのタイプです。桜やクスノキといった1本の大樹をシンボルツリーとして、樹木の周囲にたくさんの遺骨を埋葬します。

小さくとも個別の埋葬スペースを設けるため、他の人の遺骨と混じる合祀墓ではなく、集合墓タイプの樹木葬といえます。

合祀される樹木葬

一本の大樹をシンボルツリーとして、あるいは緑豊かな霊園の中に大きな1つのお墓を設け、たくさんの遺骨を埋葬します。

ほとんどは骨壺から遺骨を取り出して埋葬するため、他の人の遺骨と混じります。

よって合祀墓タイプの樹木葬といえます。

継承者の必要な樹木葬

数は少ないですが、継承者が必要なシステムはそのままに、墓石を樹木に差し替えただけの樹木葬がみられます。

この場合、霊園が指定した草木の中から、好きなものを選んで自分の区画に植えることができるケースもあります。

継承者がいる限りは合祀されません。

納骨堂と合祀墓の関係

納骨堂とは、たくさんの遺骨を埋蔵している屋内施設です。

納骨堂の中には、合祀の形を取るものと、取らないものがあります。

合祀との関係に注目した場合、納骨堂は以下の3タイプに分かれます。

合祀しない納骨堂

個別の納骨スペースを契約し、継承者が毎年管理費を納めて利用する納骨堂です。

継承者がいる限りは合祀されません。

最初は個別のスペースを使い、最後には合祀される納骨堂

個別の納骨スペースを有期で契約し、契約期間中は個別にお参りできる納骨堂です。

期限が過ぎると大きな1つのお墓に合祀されます。

最初から合祀の形を取る納骨堂

個別の納骨スペースを契約せず、大きな1つの納骨スペースに最初から合祀される納骨堂です。

名称だけでなく契約内容をよく見て申し込もう

以上、合祀墓や似た名称のお墓について解説しました。

お墓の名称は定義がはっきりしているわけではなく、一見しただけでは詳しいことが分からないのが難点です。

言葉に伴うイメージだけで判断せず、個々のお墓の契約内容をしっかり見て申し込みましょう。

この記事を書いた人

奥山 晶子

葬儀社への勤務経験、散骨を推進するNPO「葬送の自由をすすめる会」の理事の経験、遺品整理関係の著書・サイト制作サポートなどから、終活全般に強いライター。ファイナンシャルプランナー(2級)。終活関連の著書3冊、監修本1冊。最近の著書は「ゆる終活のための親にかけたい55の言葉」オークラ出版。ほか週刊現代WEBなどサイトへの終活関連コラム寄稿、クロワッサン別冊「終活読本」の監修や、令和6年5月発刊「ESSE」6月号のお墓特集を監修している。

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