納骨は大安がいい?仏滅はダメ?納骨によい日取りについて解説

更新:2024.01.12

お墓への納骨に、よい日取りがあるか気にする人もいることでしょう。

結婚式などのお祝いごとは「大安がいい」「仏滅はダメ」などといわれますが、納骨についてはどうなのでしょうか。

納骨は、大安でも仏滅でも行うことができ、日取りを気にする必要はありません。

しかし、納骨にふさわしいとされている日はあります。

納骨と日取りの関係について解説します。

大安や仏滅は「六曜」の一部

「大安」や「仏滅」は、「六曜(ろくよう)」という考え方の一部です。

六曜とは日の吉凶を占う信仰の一つで、6種類の曜のいずれかをカレンダーの全ての日に割り当てます。

6つの曜には、おおむね以下のような意味があります。

・先勝(せんしょう、さきがち):午前中に大事なことを済ませるのがよい日。午後は凶。

・友引(ともびき):勝負事は全て引き分けになる日。朝と夕方は吉、昼は凶。

・先負(せんぷ、さきまけ):午前は凶。午後に大事なことをするのがよい日。

・仏滅(ぶつめつ):一日中が凶。ただし仏事はよい。

・大安(たいあん):一日中、何をやっても特に悪いことはない日。

・赤口(しゃっこう):正午のみ吉で、他の時間帯に大事なことをやるのは避けた方がよい日。

六曜と行事の関係

大安は全てにおいて吉日なので、結婚式などのお祝いごとにはよい日取りとされてきました。

対して仏滅は凶日のため、お祝いごとは避けられます。

また、引っ越しなど新しい生活の転機となる日にも、大安が選ばれてきました。

大安に引っ越しができなければ、仏滅は避け、先勝の日であれば午前中に済ませるなどの工夫がなされます。

葬儀で避けられてきたのが友引です。

友引は「友を引く」と読めることから「不幸が連鎖する」と解釈されるためです。

友引を休日とする火葬場も多くあります。

ただし、最近では日取りの良し悪しを気にしない人も増えてきました。

「仏滅は結婚式場が安く借りられるから」と、あえて仏滅を選んで結婚式を挙げる人もいます。

引っ越しの日取りに至っては、気にする人はほとんどいないでしょう。

納骨はどの六曜でも行える

結論からいえば、納骨をやってはいけない日取りはありません。

大安でも縁起が悪いわけではありませんし、仏滅の仏事はかえってよいとされています。

葬儀のときは避けられる友引も、納骨時に意識して避ける人はあまりいません。

とはいえ、「やっぱり日取りが気になる」

「日取りをとくに気にする親類がいる」という人もいることでしょう。

そんなときは、あえて大安や仏滅といった目立つ日取りを選ばないのがおすすめです。

また、年配の親族に確認してみるのもいいでしょう。

納骨にふさわしいとされている日

六曜の中に納骨を避けるべき日取りはありませんが、納骨にふさわしいとされている日や時間はあります。

納骨の日をいつにするか迷うなら、次の5つの例を参考にしてください。

四十九日法要と同日に行う

多くの人が、四十九日法要と同日に納骨を行います。

日本仏教の多くの宗派では、亡くなってから四十九日の間は霊として浄土への旅を続け、四十九日目に浄土へ到着し仏になるとされている節目だからです。

また、四十九日法要には主な親族が集まるため、その機会を利用して納骨も済ませてしまうという意味合いもあります。

葬儀が終わったその日のうちに行う

葬儀を済ませた後、主な親族がお墓を訪れ納骨を行います。

葬儀当日の納骨は、東北を中心に多くの地方で風習としてみられます。

一周忌法要と同日に行う

四十九日法要までにお墓の用意が間に合わない場合や、遺族の気持ちの整理に時間がかかる場合は、一周忌に合わせて納骨を行うことがあります。

お墓ができたタイミングで行う

とくに新しいお墓が完成したときは「開眼供養」という法要が必要になります。

お墓の開眼供養は、ただの石であるお墓をお参りの対象にするための儀式です。

この開眼供養に合わせて納骨を行うケースがみられます。

家族にとってタイミングが良い日に行う

家族だけで静かに納骨したいときや、法要の日に悪天候で納骨ができなかったときなどは、自由に日にちを決めて納骨式だけを行います。

その他、納骨の日を選ぶときに気をつけたいこと

納骨日を選ぶときは、タイミングの他に、以下の4つに配慮しましょう。

法要と同日に行うときは、たくさんの人が参加できるよう土日などに設定する

四十九日法要や一周忌法要は、必ずしも「亡くなってからちょうど49日目」

「亡くなってからちょうど1年目の日」にしなければならないわけではありません。

多くの人が、たくさんの親族が参加できるよう土日を選びます。

祝日はあえて選ばない方がよい

「たくさんの親族が参加できる日」といえば国民の祝日を思い浮かべる人もいるかもしれません。

しかし、納骨は弔事の一環ですから、あえて祝日を選ばない方がよいでしょう。

本来の忌日よりも前倒しで行う

納骨を土日に設定する場合、本来の忌日(亡くなってからちょうど49日目など)より後に設定してはなりません。

前倒しで行うようにします。

忌日よりも後に設定することは「死者を待たせることになる」とタブー視されているためです。

日のある時間帯に設定する

納骨は、墓地が暗くなってからでは足元が見えにくく危険です。

必ず日のある時間帯に設定します。

冬場は午後4時まで、夏場は午後6時までを目安にしましょう。

納骨のとき気をつけたいお布施のこと

納骨の際には、お布施を用意します。

法要と同日に行う場合や、お墓ができたタイミングで行う場合など、ケースによって用意すべきお布施の種類が違うため気をつけなければなりません。

なお、一般的な不祝儀袋には黒白の水引があしらわれていますが、とくに関西の一部では黄色と白の水引を使うケースがあります。

親戚によく確認しましょう。

納骨式のお布施

お布施専用の袋か不祝儀袋の中央に「御布施」と表書きして、右肩に小さく「納骨法要」と書き入れます。

納骨式のお布施の相場は1万円から3万円です。

法要のお布施

納骨を法要と同時に行うときは、お布施専用の袋か不祝儀袋の中央に「御布施」と表書きして、右肩に小さく「四十九日(一周忌)法要」と書き入れます。

法要のお布施の相場は2万円から5万円で、亡くなってから日が浅いうちは厚く包みます。

開眼供養のお布施

新しいお墓の開眼供養を行うときは、紅白結び切りの水引がついた祝儀袋の中央に「御布施」と表書きして、右肩に小さく「開眼供養(開眼法要)」と書きます。

お墓の完成はお祝いごとなので、開眼供養に関しては祝儀袋を使います。

開眼供養のお布施の相場は1万円から3万円です。

御車代

お寺からお墓が遠く、ご住職にご足労をかけた場合は5,000円ほどの交通費を用意します。

白封筒の中央に「御車代」と書き入れましょう。

お寺の境内にお墓がある場合や、ご住職の車を施主が手配した場合には、御車代を用意する必要はありません。

御膳料

法要後に会食を設けており、ご住職が参加を辞退された場合は、5,000円ほどのお食事代を用意します。

白封筒の中央に「御膳料」と書き入れましょう。

ご住職が会食に参加される場合や、お弁当を用意している場合には、御膳料を用意する必要はありません。

以上のように、最大で5枚の袋を用意する必要があります。

納骨は急がなくてもいい

以上、納骨の日取りについて解説しました。

納骨に適したタイミングはありますが、必ずしもその通りにする必要はありません。

家族の気持ちが落ち着き「もう遺骨をお墓に入れても寂しくない」と感じる頃まで待ってもいいのです。

なかには、遺骨をお墓に入れずに自宅で保管する「手元供養」を選ぶ人もいます。

また、遺骨の一部をお墓に入れ、一部を小さな骨壺に納めて手元供養とする人もいます。

遺骨を祀る方法はさまざまです。

ぜひ、家族に合った方法を見つけてください。

この記事を書いた人

奥山 晶子

葬儀社への勤務経験 NPO「葬送の自由をすすめる会」の理事の経験から、終活関連に強いライター。終活関連の著書3冊、監修本1冊。最近の著書は「ゆる終活のための親にかけたい55の言葉」オークラ出版。

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