曹洞宗とは?宗派の教え、歴史、葬儀の意味や流れまでを分かりやすく解説

曹洞宗は禅宗に分類される、日本仏教の一派です。坐禅を重んじていること、寺院数が最も多いことなどが、代表的な特徴です。

曹洞宗とは具体的にどのような教えを説いているのでしょうか。

この記事では、曹洞宗の基本的な知識、教え、そして葬儀や仏事について、分かりやすく解説いたします。

曹洞宗とは

まずは曹洞宗がどのような宗派なのか、基本的な概要を解説いたします。

もとは中国禅宗の一派

曹洞宗は、中国で始まりました。

中学校や高校での日本史を思い出して、「曹洞宗は、鎌倉時代に道元が開いたのだ」と、日本で生まれた宗派のように思われている方も少なくありませんが、実はそうではないのです。

禅の教えそのものはインドが発祥です。

これを5世紀から6世紀の間に中国に広めたのが、あの「だるまさん」のモデルにもなっているインドの禅僧・達磨大師です。

以降、禅宗は中国で5つの流派に分かれ(禅宗五家)、そのうちのひとつが曹洞宗です。

ちなみに「曹洞」とは、宗派の開祖である禅僧の洞山良价とその弟子である曹山本寂の名前から一字ずつとって名づけられました。

坐禅を重んじる

曹洞宗は禅宗の一派ですから、坐禅を重んじます。

「禅」とは、動揺のない静寂の境地を意味します。

じっとその場に坐り続けて、禅の境地を目指すのが坐禅です。

禅宗の開祖である達磨大師は、9年間ずっと壁に向かって坐禅をし続けたそうです。

日本でも有名な「だるま」の置物に手足がないのは、長い期間坐り続けて手足が腐ってしまったという伝説が由来です。

分派がない

他の宗派にはない曹洞宗だけの特徴に、分派がなく、単一の組織で教団運営が行われている点が挙げられます。

たとえば、真言宗には高野山、御室派、豊山派、智山派など、浄土真宗は本願寺派、大谷派、仏光寺派など、同じ禅宗の臨済宗でも、妙心寺派、南禅寺派、建仁寺派など、時代が下ることによっていくつかの流派に分かれていきます。

しかし曹洞宗だけが、開宗以来、今に至るまで単一の組織、単一の予算のもと運営されています。

ただし、曹洞宗には2つの本山寺院(永平寺と総持寺)があり、宗派内での派閥はあるようです。

寺院数は日本一

単一の宗派では、曹洞宗が寺院数日本一です。

その数は約1万4千。主に農村部に向けて布教をし、教線を拡大していった歴史があります。

特に、中興の祖(衰退する宗派を再興した僧侶のこと)である瑩山禅師の代に、民衆たちに受け入れやすい加持祈祷を禅の教えに組み込むことや、女性の出家者や信者を大切にしたことで、多くの人々からの信仰を集めました。

本尊は一仏両祖

曹洞宗のご本尊は、中央に釈迦牟尼仏、向かって右に道元禅師、左に瑩山禅師という形をとり、これを「一仏両祖」と呼びます。

釈迦牟尼仏は、仏教を開いたお釈迦様を神格化した仏さまです。

そして日本で曹洞宗を開いた道元禅師と、曹洞宗を大きく発展させた瑩山禅師を左右でお祀りし、それぞれ「高祖」「太祖」とも呼びます。

日本曹洞宗の開祖 高祖道元

道元は、1200年、京都の地で、公卿の家の子として生まれました。

しかし、3歳で父を、8歳で母を失い、13歳で出家し、比叡山に上ります。

当時の比叡山は世俗化しており、その状況を憂いた道元はまもなく山を下り、当時日本でにわかに広がりを見せていた禅の教えに触れ、その神髄を学ぼうと24歳で中国に渡ります。

中国ではすでに曹洞宗という宗派ができており、天童山景徳寺(浙江省)の住職だった如浄に弟子入りし、正式に曹洞禅の後継者として認められ、28歳で帰国します。

日本に戻り、禅の普及に尽力しますが、新興の教えに対してさまざまな反発にあいます。

道元は師匠の如浄の教えにならい、政治経済の中枢である京都ではなく、福井県の山深い場所に禅道場を開き、これが、現在の永平寺となります。

晩年は、禅の教えをまとめた大著『正法眼蔵』(全95巻)をまとめ、55歳で亡くなります。

中興の祖・太祖瑩山

道元の死後、曹洞宗は宗派内の対立などもあり、衰退していきますが、それを大きく復興、大発展させたのが瑩山です。

瑩山は、民衆に寄り添う布教方法で、その教線を拡大していきます。

本来禅宗ではただ坐ることを重んじ、目に見えない霊魂を扱うような加持祈祷とは無縁でしたが、現世利益を求める庶民に答えるために、こうしたものを禅の教えに取り入れていきました。

また、当時の仏教界ではあまり見られなかった女性救済を積極的に推進し、多くの尼僧をお寺の住職に登用しました。

井戸掘りや灌漑、さらには医療などの社会福祉的な人々のためになる活動にも従事したとも言われています。

曹洞宗が日本最多の寺院数を持つまでに隆盛したのは、瑩山とその門下によるものです。

本山が二つある(両大本山)

曹洞宗には2つの本山寺院があります。永平寺と総持寺です。

永平寺は道元が、そして総持寺は瑩山が開いたお寺です。

もともと総持寺は石川県の輪島市にありましたが、明治時代に火災で消失し、現在地である横浜市鶴見区に移転しました。

曹洞宗は分派のない単立の宗派ではありますが、宗派内では永平寺派の「有道会」と總持寺派の「總和会」とがあり、前者が全体の約1割に対し、後者が約9割にも及びます。

曹洞宗のトップのことを「管長」と呼びますが、永平寺と総持寺の貫主(住職)が2年ごとに交互に就任します。

曹洞宗の教え

曹洞宗の教えは「只管打座(しかんだざ)」「行住坐臥(ぎょうじゅうざが)」の2つの言葉に集約されるでしょう。

只管打座

只管打座とは、一切のこだわりを捨ててただ坐ることです。

仏になるためではなく、お釈迦様が悟りを開いた時の姿と自身の姿を重ねる行為の中で、誰の中にもある仏性(仏になる素質)に気づくことができるのだとしています。

行住坐臥

行(歩くこと)住(とどまること)坐(坐ること)臥(寝ること)すべてが禅の修行であるという意味です。

ですから、曹洞宗では、食事、掃除、洗濯、歩き方や話し方など、日常生活のあらゆることを修行と見立てています。

臨済宗との違い

曹洞宗の禅は、何も考えずにただ坐ることを求めます。

一方、禅宗のもうひとつの大きな宗派である臨済宗では、坐禅に加えて公案(禅問答)を大切にします。

公案とは、師匠からの不条理な問いに対し、考え、そして答えを導き出す事です。

これを通じて、世の中の常識や価値観などを破り、あるがままに事物を見つめることを目指します。

坐禅と公案で悟りの境地を目指す臨済宗の禅は「看話禅」、何も考えずにただ坐って悟りの境地を真似る曹洞宗の禅は「黙照禅」と呼ばれています。

曹洞宗の葬儀・仏事

曹洞宗の葬儀や仏事は、どのように行われるのでしょうか。

曹洞宗の葬儀

曹洞宗の葬儀は、故人を仏弟子にするために行われます。

髪を剃り、戒(出家者が守るべきこと)を授け、あの世に引導を渡す儀式を行ないます。

通夜では『修証義』や『父母恩重経』などが読まれ、遺族や参列者は故人を偲びます。

葬儀では、剃髪、授戒、引導などの儀式を執り行います。

●剃髪

僧侶が剃刀を手に持ち、髪の毛とひげを剃ります。

髪は美の象徴、ひげは権力の象徴と考えられ、これらの執着を断つ意味があります。

●授戒

仏弟子として守るべき「戒」を授けます。

そして、仏弟子として与えられた名前が「戒名」です。

●引導

迷いを断ち切り、仏の世界に送り出します。

僧侶は大きな声で「喝」と叫びます。

●鼓鈸(くはつ)

曹洞宗の葬儀の特徴は「チンボンジャラン」などとも呼ばれる鼓鈸で、鐘や太鼓などの楽器を鳴らして故人を送ります。

これはお釈迦様の供養にも音楽や踊りが用いられたことに由来しています。

ただし最近では家族葬が増え、複数の僧侶を必要とする鼓鈸は見られなくなりつつあります。

●焼香

曹洞宗では2度焼香をします。

1回目の「主香」では額に押しいただき、故人の供養のために香を落とします。

2回目の「従香」はお香の煙がすぐに消えないようにするためのもので、押しいただかなくて構いません。

曹洞宗の仏壇仏具

次に、曹洞宗の仏壇仏具について解説いたします。

●本尊

曹洞宗寺院では特定の本尊を定めていません。

釈迦如来や観世音菩薩など、さまざまな仏さまが祀られています。

お仏壇の中では一仏両祖を祀るのが基本です。

中央に釈迦如来を、右に承陽大師(高祖道元)、左に常済大師(太祖瑩山)の配置です。

●仏壇

曹洞宗の場合、作り付けの棚型仏壇の中に仏具を並べるものや、木目を活かした「唐木仏壇」が多く見られます。

最近では、現代的な住環境にマッチした家具調仏壇もよく選ばれています。

●位牌

冠字の「空」や「◯(円相)」の下に、院号・道号・戒名・位号が連なります。

(男性)空 ◇◇院 ◆◆ △△ 居士

(女性)空 ◇◇院 ◆◆ △△ 大姉

●数珠

曹洞宗の正式な数珠は、108個の主玉が連なる看経(かんきん)念珠で、銀の輪がひとつ付いているものです。

ただし、一般在家の方はどの宗派でも使える略式の片手数珠でも構わないとされています。

曹洞宗の家族葬は、広島自宅葬儀社にご相談下さい。

ここまで、曹洞宗の教えや葬儀の内容についてお分かりいただけましたでしょうか。

その宗派の教えや儀式の意味を知っておくことで、より深く故人様をあちらの世界に送り出すことができます。

それこそが、故人様の安寧、そしてご家族のよりよいご葬儀につながります。

曹洞宗の葬儀で分からないことや不安がある方は、まずは広島自宅葬儀社にご相談下さい。

どんなささいなことでも構いません。お客様の声に耳を傾け、親切丁寧に、アドバイスさせていただきます。

この記事を書いた人

廣田 篤  広島自宅葬儀社 代表

葬儀業界20年、厚生労働省技能審査1級葬祭ディレクター。終活カウンセラー。大手冠婚葬祭互助会で通算1500件の葬儀を担当。身内の死や介護の経験、数々の葬儀を通じての縁から「死」について考え、文章にすることをライフワークとしている。

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