四十九日法要に行けない場合の連絡マナーや香典・供物の対応をご紹介
更新:2025.08.31
四十九日は故人を偲ぶ大切な法要です。
しかし、四十九日の案内状が届いても、仕事や家族の事情などで、どうしても参列が難しいこともあります。
「断ってもいいのか」「どう伝えれば失礼にならないか」と、悩む声も多く聞かれます。
本記事では、参列できない場合に失礼にならず事情を伝える方法、香典や供物のマナーをわかりやすくご紹介します。
目次
四十九日法要とは? どのくらい重要?
仏教では、亡くなった日から数えて四十九日間を「中陰(ちゅういん)」といい、亡くなった人の霊がこの世とあの世の間を旅している期間であると捉えられています。
四十九日目は「満中陰」とされ、故人が浄土へ行けるかどうか審判が下る、大事な日です。
この四十九日という節目に、故人の冥福を祈り、静かに手を合わせる場が「四十九日法要」です。
故人が亡くなってから行われる行事としては、葬儀の次に大切な場と位置づけられています。
また、四十九日は昔から、遺族にとっても心の区切りになる大切な日とされています。
参列者の存在が遺族の支えとなることもあり、できれば参列したい法要です。
四十九日法要に行けない用事って?
「その日はどうしても都合が合わない」というケースは、誰にでも起こりうるものです。
実際には、次のような事情で参列を断念する方も少なくありません。
・どうしても抜けられない仕事がある
・同じ日に身内の法事や冠婚葬祭が重なっている
・自分や子どもの試験など、変更が難しい予定と重なっている
・遠方で移動や宿泊が難しい
・入院中など体調面で外出が難しい
四十九日法要は葬儀に準じて大事にされるものですが、忌引き休暇が使えるわけではありません。
よって親族が集まりやすい土日にセッティングされる例が大半ですが、土日だからこそ外せない用事が生じる人もいますし、土日が休みの人ばかりではないでしょう。
四十九日法要に行けないときは、事前に行けない旨を伝え、香典や供物を前もって送るなどのフォローをしましょう。
「行くことができず大変申し訳なく思っている」
「故人を軽んじているわけではない」という気持ちが、遺族に伝わるような対応を心がけます。
家族のうち、誰かひとりでも行った方がいい?
家族のうち、誰かが四十九日法要に行ける場合は、誰かひとりでも参列した方がいいでしょう。
その際、できれば故人と一番血縁の濃い人が優先して参列します。
例として、父親、母親、子どもの3人が「母親の家系」の四十九日法要に招待され、子どもの行事の日と重なったら、母親だけでも参列するのがおすすめです。
無理にとは言いませんが、子どもを見送ったあとでも参列が可能な距離であれば、父母での参加が望ましいといえるでしょう。
同じ家族構成の例で、母親が病気やケガで療養中だとしたら、可能であれば父子で参列するのがいいでしょう。
故人が、父親にとって義父や義母など近しい存在にあたるならなおさらです。
ただし母親が深刻な病状にあり、身内がそばにいなければならない場合などは、例外とします。
家族の中の誰かが参列する場合には、遺族に前もって人数を伝えておきます。
四十九日法要は会食つきが大半なので、人数の把握は遺族にとって重要だからです。
四十九日法要に行けない場合の連絡マナー
四十九日法要の案内状は、法要の1ヶ月ほど前に届きます。
案内状をいただいたら、行けない場合はできるだけ早めに返事を伝えましょう。
連絡の手段としては、案内状に返信ハガキがついているとしても、まずは電話をするのがおすすめです。
いち早く相手に返事を伝えることができ、また、遺族への気遣いやお詫びの気持ちを言葉に込めやすいためです。
電話が繋がりにくかったり、連絡がどうしても夜分になってしまったりするなどの場合は、SNSやメールなど、日常的に相手と連絡を取っている手段で伝えましょう。
【電話例】
「このたびは、四十九日法要のご案内をありがとうございます。葬儀から少し経ちましたが、ご体調などはいかがですか?」
「実は、当日はどうしても外せない予定があり、残念ですが参列できません。本当に申し訳ありません」
「故人のご冥福をお祈りしています。○○さんも、手続きが大変かと思いますが、体調に気をつけてくださいね。私にお手伝いできることがあれば、いつでも言ってください」
【メールやSNSの文例】
「このたびは四十九日のご案内を頂き、誠にありがとうございます。
ただ、当日はどうしても外せない予定が重なっており、残念ながら参列がかないません。
何卒ご容赦いただけますよう、お願い申し上げます。
故人の冥福を心よりお祈りしております。
手続きばかりで大変かと思われますが、お疲れが出ませんよう、ご自愛ください。」
なお、電話やメールでお断りを入れたあとであっても、案内状に返信ハガキがついている場合には、後日忘れず投函しましょう。
四十九日法要に行けない場合の香典マナー

四十九日法要に参列できない場合は、法要に間に合うよう香典を送ります。
四十九日法要に行けない場合の香典相場は、親族で1万円、その他で5,000円です。
香典の表書きは仏式であれば「御仏前(御佛前)」、神式なら「御玉串料」とし、現金書留で送付します。
郵便局の窓口に用意されている現金書留用の袋を使いましょう。
現金書留用の袋には、香典袋のほか、お悔やみの手紙を入れます。
1枚の便箋に、手短にお悔やみとお詫びを書くのがいいでしょう。
【お悔やみの手紙の文面例】
このたびの四十九日法要につきましては、事情により参列が叶わず、誠に申し訳なく存じます。
ご家族の皆様が穏やかに過ごせますよう、心よりお祈り申し上げます。
心ばかりではありますが、香典を同封いたしましたので、ご仏前にお供えください。
猛暑の折からくれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます。
四十九日へ供物やお花は送った方がいい?
故人が両親やきょうだい(義理も含む)である、遺族と常に交流があるなど関係性が深い場合は、香典とは別に、供物あるいはお花を送るのがおすすめです。
予算は3,000円から5,000円程度とし、四十九日法要に間に合うよう手配します。
【供物の種類とのし書き】
四十九日法要のために贈られる供物は、仏壇の周りに供えられたあと、地域によっては参列した親族へお裾分けされます。
お裾分けしやすいよう、個包装されたお菓子などの詰め合わせを選ぶのがおすすめです。
供物には、白黒あるいは地域によっては黄白の水引がプリントされたかけ紙をかけ、「御供」と表書きします。
【お花の種類とのし書き】
お祝いをイメージさせるような、華やかな色味や雰囲気の花を避け、白、紫、黄色を基調としたフラワーアレンジメントを選び、遺族宅へ届けてもらいます。
心配な場合は生花店に「四十九日に送るお花を選びたい」と言えば、アドバイスをもらえるでしょう。
「供花」や「御供」と書いた紙や、名札をつけてもらうとより丁寧ですが、必ずしもつけてもらう必要はありません。
後日、連絡や訪問ができればさらによい
四十九日法要のあとに遺族へ連絡すると、より「参列できず申し訳ない」
「故人の冥福を祈っている」という心を伝えることができます。
電話やSNSなど、日常的に相手と連絡を取っているツールで「四十九日、お疲れ様でした」
「行けなくてごめんなさい」と伝えてみましょう。
可能であれば、アポイントを取って訪問すると、より良いマナーになります。
四十九日に参列できないことで、「失礼ではないか」と悩む方もいるかもしれません。
しかし大切なのは、故人を偲ぶ気持ち、遺族をいたわる気持ちを誠実に伝えることです。
完璧である必要はないので、できる範囲で、自分らしい弔いの気持ちを形にしてください。

この記事を書いた人
奥山 晶子
葬儀社への勤務経験、散骨を推進するNPO「葬送の自由をすすめる会」の理事の経験、遺品整理関係の著書・サイト制作サポートなどから、終活全般に強いライター。ファイナンシャルプランナー(2級)。終活関連の著書3冊、監修本1冊。最近の著書は「ゆる終活のための親にかけたい55の言葉」オークラ出版。ほか週刊現代WEBなどサイトへの終活関連コラム寄稿、クロワッサン別冊「終活読本」の監修や、令和6年5月発刊「ESSE」6月号のお墓特集を監修している。