棺を担ぐ人はなぜ男性なの?女性は担いだらいけないの?何人必要?

葬儀告別式を終えて出棺の場面になると、棺桶を担いで霊柩車へと移す場面があります。

ほとんどの場合、男性の手によって行うことが多いのですが、では女性は担いだらいけないのかという疑問を持つ方もいらっしゃると思います。

気になる疑問と、何人で担ぐのが最適なのかを解説させていただきます。

棺を担ぐのは、なぜ男性が多い?

まずなぜ男性が棺を担ぐことが多いのか、これには主に下記の要因があります。

葬列の風習の名残

昔、霊柩車が無い時代は、自宅を出て火葬場までの道のりを親族や地域の方々が棺を担いで、葬列を組んで火葬場もしくは土葬先へ向かっていました。

葬列にはそれぞれ役割があり、女性や子供には白い布を持って先導する役割がありました。

棺を長い距離に渡って担ぐことになりますので、男性が行うことが一般的でした。

その名残があって今日でも男性が棺を担ぐことが多くなっています。

棺と故人の体重を足した重さ

実際に棺を担ぐ際は、棺桶自体の重さと故人の体重が合わさった重量となります。

棺桶の重さは、棺の種類、主には木の材質によって異なります。

高価な木の材質で作られて棺だと、重量も増します。

一般的な棺は12kgです、大体12kg〜20kgの範囲が多いでしょう。

しかし例えば檜で出来た棺桶の場合、人の体重よりも重いのではと感じるくらい、かなりの重さになります。

人の体重が60kg〜80kgだとすると、棺桶と合わせた場合には、棺の重さは70kg〜100kgの範囲に収まることが平均的です。

安全面を配慮

現代でも男性が主に棺を担ぐのは、性差別ではなく、万が一棺を地面に落としたらいけないという安全面での配慮が一番考えられます。

年配の男性よりも若い男性が担ぐことが多いのも、少しでも安全にという考えからでしょう。

棺を担ぐ場面でよくある質問

女性は棺を担いだらいけないの?

女性は棺を担いだらいけないという決まりはありません。

担いだらおかしいということもありません。

昔のように長い距離を延々と棺を担ぐということは、現代ではありません。

今日では式場から霊柩車までのわずかな距離を担ぐ程度です。

故人の子供、孫にあたる親族の女性が男性に混じり、一緒に手を添えて霊柩車までを歩くお葬式もあります。

特に家族葬が多い最近では、男性に固執すると人が足らない場合もあります。

その場合、親族の女性や葬儀社のスタッフが一緒に担ぎます。

家族葬は誰が担ぐ?

家族葬の場合、棺を担ぐのはご親族で行います。

この場合、男性、女性は関係ありません。

その場にいるみんなで棺を担いで見送るという形になります。

親族がたくさんいらっしゃる場合は、親族の男性が中心で行うことが多くなるでしょう。

逆に親族が少ない場合は、参加できる全員で行うことが多くなるでしょう、それでも人が足らない時は、葬儀社のスタッフが一緒に参加します。

棺を担ぐのは何人で行うのが最適?

安全面を考慮して男性6名〜8名で担ぐことが割合的に多いです。

この場合、70〜100kgの棺を6〜8名で担ぐので、一人当たり10kg少々の負荷となります。

一人当たりの負荷はそれほどでもありません。

成人男性であれば、4名でも重量的には問題なく担ぐことは可能ですが、安全面で少々不安が出てきます。

例えばたった一人が足をつまずくだけでも、バランスが崩れる事もあります。

万が一誰かにアクシデントが発生してバランスが崩れた場合、一人当たりの負荷は20kgだったものが、一瞬にして30kg〜40kgになってしまうのです。

このようにいつ何が起きても耐えられるようにという事で、余裕を持って6名〜8名で担ぐことが多いです。

男性6名〜8名いる状態で、一緒に手を添えたいと希望する女性もそこへ加わり、女性も手を添える程度に一緒に参加するというのであれば安全面でも全く問題ありません。

最近の事情

葬儀社が台車を用意、担ぐ距離は短い

最近は葬儀社も棺台車という、棺を載せる台に車輪がついている台車を用意している葬儀場がほとんどです。

そのため、式場から霊柩車付近までの距離を棺台車で運ぶことも多くなっています。

これも安全面での配慮からです。

そのため、棺を担ぐという場面も一瞬で終わることもよくある話です。

葬儀社で全て行えるが、あえて担いでいただいていることも

棺台車の登場で葬儀社としては、人の手を借りることもなく葬儀社スタッフで全て完結することも実は出来るのですが、葬列の名残を残すために親族にも参加していただき、棺を担ぐ場面を残しているというのが実情です。

葬儀において手間のかからない利便性を追求すればするほど、遺族、親族が葬儀に関わる部分は減っていきます。

関わる部分が乏しくなると、記憶自体もあまり残らないものになってしまいかねません。

そうならないように葬儀社の多くは、棺を担ぐ場面などポイントになる場面を親族にお手伝いいただいて、記憶に残るセレモニーになるように努めさせていただいています。

この記事を書いた人

廣田 篤  広島自宅葬儀社 代表

葬儀業界20年、厚生労働省技能審査1級葬祭ディレクター。終活カウンセラー。大手冠婚葬祭互助会で通算1500件の葬儀を担当。身内の死や介護の経験、数々の葬儀を通じての縁から「死」について考え、文章にすることをライフワークとしている。

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