葬儀に来てくれた人へのお礼の言葉をシチュエーション別に紹介

更新:2024.01.18

葬儀が終わると、ホッと一息つくのもつかの間、死後の手続きが始まります。

そんななかでも、葬儀に来てくれた人にお礼を伝えるのは大事です。

とはいえ、基本的なお礼は会葬礼状で済ませているもの。

改めてお礼を言わなければならない人は誰なのか、どんなお礼の言葉を述べればよいのかを、シチュエーション別にご紹介します。

葬儀に来てくれた人へのお礼、どこまですればいい?

葬儀が終わってから改めてお礼が必要なのは、葬儀をするにあたり特別お世話になった人です。

常時とは違う対応をお願いした人、葬儀が滞りなく終わるよう力を貸してくれた人と考えると、思い当たるのではないでしょうか。

お礼をするのにおすすめのタイミングとともに、例を挙げて解説します。

ご近所

亡くなったとき近隣に訃報を入れた人は、例え葬儀を身内で済ませたとしても、葬儀後の挨拶が必要です。

葬儀までの間は、どうしても車や人の往来が頻繁になるもの。

故人を自宅へ運び入れていたならなおさら、霊柩車両の出入りなどで配慮をいただいた面もあるでしょう。

1000円程度の菓子折を持参して、葬儀の翌日に直接挨拶する人が多いようです。

お手伝いをしてくれた人

ご近所さんやお友達の中に、買い出しを引き受けてくれたり、葬儀の受付を担当してくれたりした人はいませんか。

おかげで葬儀が滞りなく済んだことを、改めて感謝する必要があります。

数千円程度のお礼を用意して、葬儀が終わってすぐ、もしくは翌日に挨拶するのがおすすめです。

お手伝いへのお礼の金額は、地域によって決まっている場合があるため確認しましょう。

弔電をくれた人

弔電をくれた人は、葬儀に来ていません。

葬儀が終わったことを報告し、弔電をもらったことに感謝の気持ちを述べる必要があります。

葬儀の翌日以降に電話でお礼を伝えます。

電話番号が分からなければ、メールや手紙でも構いません。

オルゴールつきなど高価な弔電をいただいた場合は、弔電の半額程度のお返しをしましょう。

弔辞を述べてくれた人

弔辞を述べてくれた人には、できれば葬儀後すぐに声をかけ、直接お礼を伝えるのがおすすめです。

お見送りのとき姿を見失ってしまったなどの事情がある場合は、当日もしくは翌日に電話でお礼を伝えましょう。

また、数千円程度の菓子折などお礼の品を用意します。

葬儀時に用意できていれば、お見送りのときに渡して差し支えありません。

直接の手渡しができなければ、後日、お礼の手紙を添えて送りましょう。

勤務先

勤務先 お礼の言葉を伝える場面

葬儀のため忌引き休暇を申請し、自分の業務を誰かに肩代わりしてもらうなどした人も多いでしょう。

葬儀が終わったらすぐに勤務先の上司へ報告とお礼の電話を入れ、忌引きが明けて初めて出社するときは朝礼などで挨拶するのがオススメです。

葬儀後、初めて連絡する人

葬儀が終わってから日にちが空いたとしても、葬儀後初めて会う人には、参列へのお礼を述べましょう。

初めての電話、初めてのメールも同様です。

挨拶回りで直接お礼を伝えるときの例文

ご近所やお手伝いをしてくれた人など、葬儀後に直接会ってお礼を述べるときは、自分がどんなに助かったかを伝えるのが大事です。

【例文(ご近所)】

このたびは、父の葬儀に多大なお力添えをいただき誠にありがとうございました。

ふだんよりも車の出入りが多く、ご不便をおかけしました。

寛大に見守っていただき、感謝申し上げます。

こちら、ささやかですがご家族で召し上がってください。

【例文(お手伝い)】

このたびは、父の葬儀に多大なお力添えをいただき誠にありがとうございました。

受付をお引き受けくださったおかげで、親族はみな葬儀に集中することができました。

こちら、お礼の気持ちですので、どうか受け取ってください。

勤務先へのお礼例文

【例文(葬儀後の電話)】

本日、母の葬儀が滞りなく済んだことをご報告します。

部署にはご迷惑をおかけしており、誠に申し訳ありません。

○日から出勤しますので、それまでの間、どうぞよろしくお願いします。

【例文(復帰後の挨拶)】

みなさま、おはようございます。

○月○日に母が他界し、忌引き休暇をいただいておりました。

本日より仕事に復帰いたします。

シフトの変更や業務量の増加など、皆様には多大なご迷惑をおかけしてしまい、誠に申し訳ありません。

本日からまた精一杯働きますので、どうぞよろしくお願いします。

【例文(参列してくれた上司や同僚に)】

先日の葬儀では、参列してくださり誠にありがとうございました。

業務外にもかかわらず、お時間を割いていただき感謝申し上げます。

家族にも、お世話になっている○○さんの姿を見せることができて良かったです。

今日からまた、どうぞよろしくお願いします。

電話でお礼を伝えるときの例文

【例文(弔電をくれた人)】

このたびは、弔電をいただきありがとうございました。

無事、葬儀が終わりましたのでご報告いたします。

心のこもったお言葉をくださり、故人にもお気持ちが伝わったことと思います。

本来であれば直接伺ってお礼を申し上げるところ、こうやってお電話になってしまい、申し訳ありません。

遺された家族を、今後もどうぞよろしくお願いします。

【例文(葬儀後初めて電話する人)】

先日は夫の葬儀に参列いただき、誠にありがとうございました。

おかげさまで、やっと落ち着いて生活しています。

夫が亡くなり、私1人になってしまいましたが、これからも変わらぬお付き合いをどうぞよろしくお願いします。…(本題)…

メールやSNSでお礼を伝えるときの例文

【例文(弔電をくれた人)】

先日は祖母の葬儀に際し、弔電を賜り誠にありがとうございました。

おかげさまで滞りなく葬儀が終了したことをご報告いたします。

心のこもったお言葉に家族一同感激しました。

本来であれば直接伺ってお礼を申し上げるべきですが、略儀になってしまい申し訳ありません。

今後も、家族ともどもどうぞよろしくお願い申し上げます。

【例文(葬儀後初めてメールする人)】

先日は祖母の葬儀に参列いただき、誠にありがとうございました。

雨の中(炎天下、遠路、など)、お越しいただくのは大変だったかと思います。

おかげさまでやっと落ち着いてきました。…(本題)…

ハガキや手紙でお礼を伝えるときの例文

葬儀など弔事の際のお礼状には、次の4つのマナーがあります。

■句読点を使わない

冠婚葬祭にかかわる儀礼的な文章には句読点を使いません。

葬儀のお礼状にも、句読点を使わず改行やスペース空けで読みやすくしましょう。

■白無地のハガキや便せんを使う

模様やキャラクターイラストなどが印刷されているものは避け、シンプルなハガキや便せんを使いましょう。

白無地が最も無難です。

■手紙の場合、2枚以上の便せんを使わない

2枚以上の便せんを入れると「不幸が重なる」ことを連想させるため、葬儀関連の手紙ではタブー視されています。

■お礼の文章だけを手短に書く

シンプルにお礼だけを述べ、他の用件は入れません。

【例文(弔電をくれた人)】

故○○儀 葬儀に際しましては 鄭重なる御弔電を賜り 誠にありがとうございました

おかげさまで滞りなく葬儀が相済みましたことをご報告いたします

母になりかわり 厚く御礼申し上げます

本来であれば参上すべきところではありますが

まずは書面にて 御礼申し上げます

葬儀後、初めて会う人への挨拶例文

【例文】

こんにちは。先日は祖父の葬儀に参列いただき、誠にありがとうございました。

お休みの日にお時間を割いていただき、感謝申し上げます。

親類にも○○さんを紹介することができて良かったです。

おかげさまで四十九日法要も済ませて、落ち着いています。

あまり構えず、感謝の気持ちを伝えることが大事

以上、葬儀に来てくれた人へのお礼の言葉をご紹介しました。

特別な言葉を使おうと思わずに、葬儀に来てもらって嬉しかった気持ちをそのまま伝えると、相手に気持ちが届きやすくなります。

故人も喜んでいることや、お礼が対面ではなく電話やメールになる場合は略儀であることへのお詫びも忘れずに伝えるようにしましょう。

この記事を書いた人

奥山 晶子

葬儀社への勤務経験 NPO「葬送の自由をすすめる会」の理事の経験から、終活関連に強いライター。終活関連の著書3冊、監修本1冊。最近の著書は「ゆる終活のための親にかけたい55の言葉」オークラ出版。

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