家族葬の費用相場を理解して、心安らぎ、お財布にもやさしいお葬式を

更新:2023.06.07

心安らぎ、お財布にもやさしいお葬式にするために、何ができるのでしょうか。

どんなに小規模な家族葬が主流になったとはいえ、葬儀にはやはり多額の費用がかかります。

そして喪主様にとって、お葬式で一番気がかりなのが、その費用についてではないでしょうか。

この記事では、どこよりも分かりやすく家族葬の費用について、相場や内訳、さらには費用を安く抑える方法をご紹介いたします。

まずは費用に関する知識を得て、不安を少しでも軽減させましょう。

そうすることで、あたたかく、穏やかなお葬式を行うことができます。

心にも、お財布にもやさしいお葬式のヒントをお伝えしていきますので、どうぞ最後まで読み進めてみて下さい。

家族葬の費用相場

家族葬の費用相場は一般的に100万円〜200万円と言われています。

とはいえ、100万円を抑える家族葬を実施することも可能で、葬儀の規模や内容、さらには葬儀社によって大きく変わるのが実情です。

自分たちの望む家族葬を行うためには、自分たちがどのようなお葬式を希望しているのかを明確にし、それに合わせた費用を把握することが重要です。

家族葬の費用の内訳

まずは、家族葬の費用がどのような内訳で構成されているかを理解しましょう。

主に以下の6つに分類できます。

①葬儀社への基本費用支払い

「葬儀社への基本費用」とは、葬儀の進行や斎場の設営、司会者の手配など、式典を行うための品目、ご搬送やご安置、ドライアイスのお手当など、ご遺体の保全に関するものなどが含まれます。

葬儀プランによって内容と金額が異なります。

広島自宅葬儀社の場合、「火葬式プラン」「一日葬プラン」「家族葬プラン」など、お客様それぞれに合う6種類のプランをご用意しています。

プランの中に含まれる品目には、主に次のようなものがあります。

▶式典のための品目

式場使用料金、祭壇、棺、遺影、司会者、セレモニースタッフ、白木位牌、受付などの必要備品、火葬手続き代行

▶ご遺体の保全ならびに自宅での礼拝のための品目

病院からの搬送、ご自宅から式場までの搬送、式場からの火葬場までの霊柩車、ご遺体の処置、仏衣、ドライアイス、納棺奉仕料、枕飾り祭壇、後飾り祭壇

②宗教者へのお布施

宗教者へのお布施は、通夜、葬儀、初七日法要など、僧侶が2日間で執り行うさまざまな供養、儀礼に対しての御礼です。

具体的には、お布施、御車代、御膳料を用意します。

▶お布施

お布施の相場は、20万円〜40万円の間に納めるようです。

しかし、お布施の金額は、戒名の階級、お寺と檀家との関係性によって大きく異なり、相場があってないというのが実情です。

たとえば、戒名の位が「信士/信女は30万円」から、「居士/大師は50万円から」などと、ネット上で書かれているのを多く見かけます。

しかし、実際に葬儀の現場に携わってみると、お布施の金額は実にさまざまです。

柔軟に対応するお寺はとても多く、お布施の目安こそ示しているものの、経済的に苦しい喪家に対して目安よりも安い金額で受けるところも少なくありません。

また一方で、「手厚く供養をしてほしい」との想いから、目安を超える金額を納める喪主もいます。

20万円〜40万円という目安こそあるものの、自身の想いに向き合い、そして経済的状況を鑑みた上で、お布施の金額を決めましょう。

場合によってはお寺に直接相談しても構いませんし、お困りの方は広島自宅葬儀社にご相談下さい。

▶御車代

御車代とは、僧侶の送迎に代えて納めるお金のことです。

本来は喪主が送迎の手配をするものですが、最近ではそれをお金に代えることが一般化しています。

御車代は、お寺と葬儀式場の距離を照らし合わせて金額を決めます。

市内であれば5千円〜1万円が相場です。

県外など遠方から来られる場合は、高速道路料金やガソリン代、さらには公共交通機関の運賃などを加味した上で、きりのいい数字を納めます。

1万円、2万円、3万円、5万円などが挙げられます。

▶御膳料

御膳料は、僧侶をもてなす食事の代わりに納めるお金のことです。

葬儀後の食事の席には僧侶が同席するのが慣例でしたが、最近では読経を済ませて先に帰る僧侶も少なくありません。

その場合、食事に代わるものとして御膳料を納めます。

費用相場は5千円です。

遺族や親族の1人当たりの料理の単価を照らしあわせて、納める金額を決めましょう。

③火葬料

火葬料は、遺体を火葬する際にかかる費用で、火葬場を運営する自治体によって異なります。

火葬場は、その自治体の住民による税金によって運営されているため、市民に対しては安価で、市民外だと高額になるよう料金が設定されています。

たとえば、広島市の場合、12歳以上の市民は8,200円、市民外であれば59,000円です。

廿日市市の場合、12歳以上の市民は13,800円、市民外であれば57,000円といった具合です。

三原市のように市民の火葬料金を無料としている自治体もあります。

④飲食接待

家族葬でも飲食の接待は欠かせません。参列者の人数や予算に応じて、通夜料理や、葬儀後の精進落としの料理を手配します。

通夜、葬儀ともに、1人当たりの1回の食事の単価は、食べ物や飲み物を合わせて3,000円から4,000円でしょう。具体的に解説いたします。

▶通夜料理

通夜料理は基本的に、お寿司の盛り合わせやオードブルなど、大皿料理で提供します。

通夜に何名の人が参列するか分からないため、個別に料理を用意するのではなく、大皿料理で対応します。

お寿司の盛り合わせは1皿3,000円から、オードブルは1皿5,000円からが相場です。

▶精進落とし

葬儀や火葬後の食事を「精進落とし」と呼びます。

こちらは事前に何名の親族が火葬に立ち会うか、計算できるため、その数だけ折詰弁当や会席料理を準備します。

1人当たりの相場は3,000円です。

▶飲み物

会食の席では、ビール、日本酒、ウーロン茶、オレンジジュースなどの飲み物が振る舞われます。

▶軽食

通夜を式場で宿泊した人には朝食を、火葬場によっては火葬の待機中に軽食をふるまうこともあります。

こうした料理は、葬儀社を通じて仕出し業者に提供してもらうのが一般的でしたが、少人数の家族葬では、無理にこうした料理を手配せずに、自分たちで用意しても構いません。

⑤返礼品

返礼品とは、参列者に配るお礼の品物のことです。

返礼品には、会葬御礼と香典返しの2つがあります。

▶会葬御礼

会葬御礼とは、葬儀に参列してくれたことに対する感謝を込めたお返し物のことで、参列者全員に配ります。

たとえば、4人家族の世帯が全員参列した場合、4個の返礼品を配ります。

また、会葬御礼には、お礼状や清めの塩を添えるのが慣例です(浄土真宗の場合、清めの塩はありません)。

1個当たりの相場は500円から1,000円です。タオルやお茶などが選ばれています。

▶香典返し(即日返し)

香典返しとは、本来は四十九日法要を終えたことの報告を兼ねて、香典金額に見合った品物を贈ります。

しかし昨今では葬儀後の香典返しの手配が煩雑であることを理由に、葬儀時に香典返しもしてしまう「即日返し」が普及しつつあります。

会葬御礼と異なり、香典返しは1件の香典に対して1つ配ります。

4人家族の世帯が全員参列したとしても、代表者が香典を1つ納めたのであれば、香典返しの品物も1つとなるわけです。

香典の取り扱い

参列者による香典はありがたくいただき、葬儀費用を補填するために使いましょう。

香典の金額は一般的に1万円~5万円程度ですが、家族葬の場合は親しい間柄が多いため、場合によってはそれ以上の金額が贈られることもあります。

また、家族葬では基本的に近親者以外の弔問を辞退しますが、必ずしも香典まで辞退しなければならないわけではありません。

たとえば、葬儀への参列こそなかったものの、後日、職場の人たちや近所の方々が香典を納めてくれることもあるでしょう。

受け取るか断るかは喪主や遺族の判断によりますが、ありがたく受け取ることで、葬儀費用の負担を少しでも軽くできます。

もちろんこの場合も、香典返しをするのがマナーです。

葬儀費用を抑える6つの方法

ここまで、家族葬の費用相場について解説してきましたが、誰もが「少しでも安く、いいお葬式をしたい」と考えるものです。

家族葬の費用を抑えるための6つの方法をご紹介いたします。

1.元気なうちから事前相談

元気なうちから事前相談をして、予め葬儀費用がどのように構成されているのか、何にどれくらいの費用がかかるのかを把握しておくことで、葬儀費用を抑えることができます。

なぜなら、冷静な頭で必要な品目と不要な品目を判断できるからです。

実際に事前相談をして、葬儀に臨んだ方が、葬儀が安くなったという調査結果もあります。

また、事前相談で葬儀費用のおおよその目安が分かることで、予算計画を立てやすくなるというメリットもあります。

2.葬儀社を複数比較

いきなりひとつの葬儀社に決めるのではなく、複数の葬儀社を比較検討することで、その地域の費用相場が浮き上がってくることでしょう。

また、葬儀社ごとにサービスや費用が異なりますので、複数の葬儀社から見積もりを取り、予算や実績などから信頼のおける葬儀社を探すことにも役立ちます。

東証プライム市場上場の株式会社エス・エム・エスが運営している安心葬儀では、複数の葬儀社から一括で相見積もりを無料でお願いすることが出来ます。

興味のある方は、下記からご確認ください。

安心葬儀 公式ホームページ

3.葬儀の規模を縮小

参列者の規模(人数)を少なくすることで、さらに費用を抑えることができます。

家族葬と言っても、ごく近い身内数名程度のものから、親戚を呼んで20〜30人に及ぶ規模のものまで、さまざまです。

参列者の数を調整することで、葬儀会館や飲食接待などの費用も最小限で済み、さらに節約が可能です。

4.葬儀プランの見直し

葬儀社が提供するプランには、さまざまなオプションが含まれています。

自分たちに必要のないオプションを外すことで、費用を抑えることができます。

たとえば広島自宅葬儀社には、生花祭壇の規模によって異なる3つの「家族葬プラン」だけではなく、さらに安く費用を抑えたいという方のために「一日葬プラン」「火葬式プラン」「直葬プラン」も用意しています。

ただし、プランの見直しを行う際には、ただ費用のことばかりを考えるのではなく、ご遺族の意向や参列者のニーズも考慮して検討することが大切です。

5.給付金制度の利用

国や自治体が提供する給付金制度を葬儀費用に充てられます。

対象となる制度や金額は自治体によって異なりますので、事前に確認しましょう。

代表的なものに、国民健康保険や後期高齢者医療制度の「葬祭費」や、社会保険(協会けんぽや健康保険組合)の「埋葬料」があります。

葬祭費の金額は自治体によって異なり、広島県の場合、全自治体で3万円です(2023年4月現在)。

埋葬料の金額は、健康保険法を根拠に定められており、平成18年10月の改正法施行により、現在5万円とされています(施行令第35条)。

6.葬儀保険への加入

元気なうちに葬儀費用を貯めておくことで、いざという時の出費を抑えることもできます。

そうした発想から生まれた保険商品が「葬儀保険」です。葬儀保険の保険金はおおむね100万円です。

少額短期保険に分類されるため、月々の掛け金もごくわずかです。保険会社や加入年齢によって多少の差はありますが、月々500円〜2,000円程度の払込によって、100万円の保険金が下ります。

支払いも必要書類が保険会社に到着してから5営業日以内と大変早く、急な葬儀の時でも安心です。

心安らぎ、お財布にもやさしい自宅での家族葬

家族葬を自宅で行うことで、費用的にも心理的にもやさしいお葬式が可能となります。

私たち広島自宅葬儀社が自宅葬を推奨しているのも、家族葬が基本の昨今、お葬式の場所を自宅にすることでご遺族にもたらされるメリットがあまりにも多いからです。

自宅葬のメリットは以下の通りです。

費用を抑えることができる

自宅で葬儀をするために、葬儀会館の使用料金が不要になります。

それに伴い、祭壇も自宅の広さに見合ったコンパクトなものにできますし、式場装飾やセレモニースタッフなどの不要な経費も削減できます。

親しい人たちとの心温まる時間を過ごせる

自宅での家族葬は、費用面だけのメリットにはとどまりません。

住み慣れたわが家で、家族や親しい親族だけで、最期の時間を大切に過ごせます。

故人との思い出を語り合いながら、心温まる雰囲気の中で故人様を送り出せるでしょう。

自分たちのペースで進められる

病院でご逝去されたのち、ご自宅へご安置を終えたら、火葬場への出棺まですべてが自宅内で完結します。

葬儀会館に移動する必要も、そのための荷物をまとめる心配もなく、お葬式全体を自分たちのペースで進められます。

これにより、故人との別れをゆっくりと受け入れることができるのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。家族葬の費用相場についてご理解いただけましたか?

少しでも費用を抑え、かつ心温まるお葬式にするためには、まずは家族葬の費用を理解し、お金に関する不安を解消することです。

その上で適切な方法を採ることで、葬儀費用を抑えられ、心温まる雰囲気の中で、故人様との最期の時間を過ごせることでしょう。

広島自宅葬儀社では、家族葬に関する相談やサポートを行っております。

どのような家族葬を望むのか、予算だけでなく、故人様の背景やご遺族の想いを丁寧にお伺いした上で、家族葬のプロフェッショナルとして最適なプランをご提案いたします。

これから家族葬を行う予定の方や、これからの人生に備えて家族葬について考えている方も、ぜひこの記事を参考にしていただき、自分たちにふさわしい家族葬を実現してください。

家族葬なら広島自宅葬儀社へ。

心安らぎ、お財布にもやさしいお葬式をサポートいたします。

この記事を書いた人

廣田 篤  広島自宅葬儀社 代表

葬儀業界20年、厚生労働省技能審査1級葬祭ディレクター。終活カウンセラー。大手冠婚葬祭互助会で通算1,500件の葬儀を担当。家族の在宅介護がきっかけで広島自宅葬儀社を設立。身内の死や介護の経験、数々の葬儀を通じての縁から「死」について考え、文章にすることをライフワークとしている。

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