喪中の範囲はどこまで?喪中はがきはどこまでの範囲の人が出すべき?

更新:2023.06.20

身内が亡くなると1年間の喪中期間に入ります。

しかしこの「身内」の範囲がどこまでなのかが分からず、悩む人もいることでしょう。

「自分は喪中になるのか?」と考えている人、また「自分は喪中はがきを出さなければならないのだろうか」と疑問に思っている人のために、喪中の範囲について具体的に解説します。

喪中とは身を慎んで過ごす期間

喪中とは、「喪に服す」期間を指します。

喪に服すとは、身内など身近な人が亡くなったときに、身を慎んで過ごすことです。

具体的には、お祝いごとなど華やかな席に出ることを避けたり、旅行など長く家を空けることを控えたりします。

故人の冥福を祈りながら、死の穢れが消えるまで静かに日常を送ることが求められます。

また、死の穢れを嫌う神社への参拝を避けたり、お正月をお祝いすることを控えたりするのも喪中のしきたりです。

お正月を祝えないので年賀ハガキを出せず、喪中の人は「来年の年賀状は送りません」という主旨の喪中ハガキを年末までに送ります。

喪中は1年間とされ、故人の1年目の命日が過ぎれば喪中は終わります。

喪中が終わることを「喪が明ける」と表現します。

喪中にやってはいけないことについて、詳しくは以下の記事も参考にしてください。

まずは大前提!ビジネスに喪中は関係ない

故人とどんな関係にあった人でも、ビジネスに喪中が持ち込まれることはありません。

喪主や遺族にあたる人は、故人が亡くなってから3~7日ほどの「忌引休暇」を取得するのが一般的ですが、忌引が終わって会社に戻ってからは、通常通り仕事をします。

よって、個人的に喪中であっても得意先などへの年賀状はいつも通り作成します。

ビジネスでつながっている人に喪中ハガキを出す必要はありません。

社長や会長など会社にとって大事な役目を果たした人が亡くなり、社葬をしたときも同様です。

会社として喪に服すということはなく、喪中となるのは遺族親族だけです。

従業員らはふだん通り働きます。

基本的には二親等までが喪中の範囲

プライベートでは、基本的には二親等までが喪中の範囲です。

具体的には、配偶者、両親、祖父母、きょうだい、子、孫が二親等の範囲に入ります。

両親のきょうだいや祖父母のきょうだい、甥姪などは二親等に入りません。

また義理の家族、つまり配偶者の家族が亡くなったときも、配偶者にとって二親等以内であれば自らも喪中となります。

具体的には義理の両親、義理の祖父母、義理のきょうだいが亡くなったら、喪中の対象となります。

二親等以外でも同居していたら喪中の範囲

血縁としては近くなくても、同居をしているのであれば喪中の範囲となります。

「死者と同じ家に住んでいた人には死の穢れがついている」という考え方から、喪中に身を慎んで生活することでゆっくりと穢れを払うべきとされているためです。

微妙な立場の事例6つ「私は喪中?」

喪中なのかどうか悩む男性

二親等以内あるいは一緒に住んでいる人が亡くなったら喪中となりますが、「自分はどうなのだろう?」と判断に悩む人もいるでしょう。

事例ごとに喪中か否かを解説します。

一人暮らしの大学生、実家の曾祖父が亡くなった

大学生は例え一人暮らしをしていても、一般的にはまだ親元を出ておらず、独立していないとみなされています。

曾祖父つまり「ひいおじいちゃん」は、血縁関係こそ三親等ではありますが、同居家族と考えていいでしょう。喪中になります。

社会人になり家を出て1年目、以前一緒に住んでいた曾祖父が亡くなった

社会人になれば独立しているとみなされますし、曾祖父は同居家族とはいえません。

よって三親等である曾祖父が亡くなったときは喪中としなくてもいいでしょう。

ただし「仲の良かったひいおじいちゃんが亡くなって辛い」と感じていたり「家族の手前、お祝いごとなどに出るのはちょっと」と気が引けたりする場合は、1年とはいわず少しの間だけ喪に服してみてはいかがでしょうか。

義理の祖父が亡くなった

義理の祖父というと遠い存在のように思えますが、二親等以内なのでしきたりとしては喪中の対象になります。

ただし、一緒に生活しておらず、あまり顔を合わせることがなかった存在であれば、喪中といわれてもあまりピンとこないかもしれません。

喪に服すのが辛いと感じたら、配偶者や義理の両親に相談してみましょう。

両親の離婚後、別居していた父が亡くなった

すでに婚姻関係を解消しているため、喪中としなくてもよいと考えられます。

とくに疎遠になっていたのだとすれば、他人に近い存在のため喪に服す必要はありません。

ただ、離婚後も交流を続けており、関係が円満だった場合は、お父様が亡くなって心が痛むことでしょう。

離婚後も一緒に住んでいた頃と同じくらい近しく感じていたのなら、自分の判断で喪に服すのも良いと思われます。

血のつながりがない母方の祖母が亡くなった

血のつながりがなくても婚姻などで姻族となれば、二親等以内は喪中の対象範囲です。

よってしきたりとしては喪中となりますが、生前あまり交流がなかった場合はとくに喪中を意識して生活しなくてもいいでしょう。

ただ、羽目を外した行動を取ると実の親を亡くしたばかりのお母様を傷つけるかもしれませんから気をつけましょう。

ペットが亡くなり家族が悲しみに暮れている

ペットは同居しているとはいえ人間ではないので、ペットが亡くなっても喪に服す必要はありません。

ただ、ペットをかわいがっていた家族が悲しみに暮れ、ペットロスに陥っているとしたら心配になるでしょう。

もちろん完全に喪中とする必要はありませんが、しばらくは賑やかな場所に出入りするのを控え、家族の精神面を支えることに集中してはいかがでしょうか。

喪中ハガキはどこまでの範囲の人が出すべき?

以前は「喪中であれば喪中ハガキを出すべき」という考え方が一般的でしたが、最近では考え方が少し変わってきています。

喪中ハガキを出すべきなのは、基本的に以下の3つの場合です。

同居家族が亡くなったとき

血縁が近いか否かに関係なく、同居家族が亡くなったときは喪中ハガキを出します。

家全体で喪に服すのが一般的なためです。

一親等の親族が亡くなったとき

自分の両親、配偶者の両親、子どもが亡くなったときは喪中ハガキを出します。

二親等内の親族が亡くなり、同居家族が喪中ハガキを出すとき

二親等にあたる祖父母が亡くなったときも喪中にはあたりますが、最近では喪中ハガキを出さない人が増えています。

それは、祖父母と同居をしていないのはもちろんのこと、すでに親元を離れて独立している場合です。

もし両親と一緒に住んでおり、両親が喪中ハガキを出す場合には自分も喪中ハガキを出しましょう。

あくまで自分の気持ちを大事にしよう

以上、喪中の範囲について解説しました

家族のあり方が多様化するにつれ、喪中にあたるかどうかがわからないケースが増えてきています。

もし迷うような場合は、自分がどうしたいかを大事にしましょう。

喪中は、「近しい人が亡くなって辛い」と感じている人のための期間です。

血縁が濃い場合でも、全く交流がなければ辛いという気持ちはそれほど感じないかもしれません。

一方で、親族でなくても親しく交流していた人が亡くなれば、悲しみは深いものになります。

喪に服すかどうかは、自分の気持ちを大切に決めましょう。

この記事を書いた人

奥山 晶子

葬儀社への勤務経験 NPO「葬送の自由をすすめる会」の理事の経験から、終活関連に強いライター。終活関連の著書3冊、監修本1冊。最近の著書は「ゆる終活のための親にかけたい55の言葉」オークラ出版。

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