【浄土真宗のお葬式で香典準備】香典袋の水引・書き方・金額相場を解説

更新:2022.08.13

浄土真宗の葬儀に参列する時、参列前に香典を用意する場面があると思います。

そこで香典袋はどれが適しているのか、表書きはどのように書いたらいいか。

中にはどのくらいの金額を包めばいいか、マナーが気になる方もいらっしゃるでしょう。

これら浄土真宗の香典に関する疑問に対して、わかりやすく解説させていただきます。

浄土真宗の香典準備で注意したいポイント

何に気をつけないといけないのか、何が相応しいのか、正解を求めて読まれている方が多いと思います。

それに対して正解を伝えるだけでは、時には不親切になり、余計に読者を悩ませてしまうこともあります。

なぜなら葬儀に参列するとなった時、香典の準備にあまり時間をかけたくないものです。

正解を求めて読者に時間をかけさせてしまうものは、それはたとえ正解でも役立つ情報だとは言えない場合もあると考えますので、この記事では、気を付けるべき要点を先にお伝えさせていただきます。

この要点さえ守れば、急な浄土真宗の葬儀へ参列となっても大丈夫です。

一番正しい正解探しよりも、何がマナー違反なのか要所を知る

浄土真宗の葬儀へ参列するとき、香典の準備に関して一番正しい準備を行おうとすれば時間がかかります。

たとえば香典袋は、近くのコンビニで売っている香典袋で済ませるのが一番の時間短縮になります。

しかしコンビニの香典袋の水引が絵だったからと断念すれば、また別のお店へ行かなければなりません。

正しい袋を用意しようとすれば、あちこちお店を回って奔走することにも繋がりかねないのです。

必要以上にマナーに固執するとかなりの時間ロスが発生します。

正しい袋を探すのに奔走する時間があるなら、ご遺族の元へ少しでも早く参列する方が良いでしょう。

何が正しいのかよりも、何がNGなのか、要所を抑えるほうが賢明です。

浄土真宗の香典準備でNGなこと

では準備においてNGなことを挙げてみたいと思います。

・結婚式など慶事用の祝儀袋

・香典袋の表に名前を書いていない

・中袋に名前や住所、金額が書かれていない

・中身にお金が入っていない

この4つさえ守れば、周囲からマナー違反と見られることはまずないでしょう。

1.結婚式など慶事用の祝儀袋

結婚式などの慶事用ではなく、弔事用の袋を使いましょう。見た目が慶事用は華やかで派手で赤色や金色が主に使用されているので見た目でわかるはずです。

弔事用は黒、白、銀などが主に使われています。

コンビニやスーパーで売られている香典袋は、さまざまな宗派で使える万能タイプなので、全く問題ありません。

近くで購入して早めに準備しましょう。

2.香典袋の表に名前を書いていない

袋の表に香典を出した人の名前を記載しましょう。

名前がなければ、誰からの香典か、後で見る人が困ります。

3.中袋に名前や住所、金額が書かれていない

どこにお住まいの誰からの香典で、金額はいくらだったのか。

葬儀の場面では受付係が集計してまとめて一覧表を作り、その資料が後で遺族の元に渡ります。

集計する際に、中袋に名前、住所、金額が書かれていない場合、後で受付係が困る場合もあります。

受付で記入していただいたものと香典袋に書かれている内容が一致しているか、照らし合わせて確認作業を行う場合もあるためです。

4.中身にお金が入っていない

これは本当にある話なのですが、中身にお金が入っていないこともあります。

ご本人は用意したつもりなのでしょうが、どこかの時点でお金を入れたつもりになっているのです。

お金がきちんと入っているか、事前に一度確かめてみましょう。

金額の相場は、下部に一覧表を添付していますので、参考にしてみてください。

浄土真宗の香典袋の水引

知識として本来の正解も知りたいという方のために、ここからは本来の正解を解説させていただきます。

まず浄土真宗の香典袋の水引は、浄土真宗専用の特別な水引はありません。

一般的な弔事で使用する水引であれば問題ありません。

「黒白」「双銀」「藍銀」「黄白」などがあります。

香典袋の水引 黒白の見本
黒白の見本
香典袋の水引 双銀の見本
双銀の見本
香典袋の水引 藍銀の見本
藍銀の見本
香典袋の水引 黄白の見本
黄白の見本

注意すべきは「赤白」など慶事で使用する水引を使用しないことです。

また、よく見ると帯の結び目にも特徴があります。

実際に帯がついている袋もあれば、帯が絵で書かれてある袋もあります。

そして帯は「結び切り」というものと「あわじ結び」というものがあります。

下記は「結び切り」です。しっかり根元まで結んでいます。

香典袋の水引 結び切りの見本
結び切りの見本

結び切りには「重ねて起こりませんように」という意味があります。

下記は「あわじ結び」こちらがよく市販されているタイプです。

結び目が絵よりも、実際に結んであるほうがしっかりした印象を与えます。

香典袋の水引 あわじ結びの見本
あわじ結びの見本

あわじ結びには「末長いお付き合い」という意味があります。

浄土真宗の香典袋の書き方

浄土真宗の場合、香典袋の表書きとして正しくは「御仏前」と書きます。

「御香典」「御霊前」などもありますが、浄土真宗の場合、お亡くなりになられた方は、亡くなるとすぐに極楽浄土へ行かれて仏になると言われています。

そのため、仏様へ供えるので「御仏前」となるのです。

香典袋の表書き 御仏前の見本
御仏前の見本

浄土真宗の香典金額の相場

下記は香典金額の相場になりますので、お金を包む時の参考にしてみてください。

あなたから見た関係20代30代40代
祖父母1万円1万〜3万円3万〜5万円
親・義理の親3万〜10万円5万円〜10万円10万円〜
兄弟、姉妹3万〜5万円5万円5万円〜
叔父、叔母1万円1万円1万〜3万円
従姉妹1万円1万円1万〜3万円
その他親戚3千〜1万円3千〜1万円5千〜1万円
上司5千円5千〜1万円1万円〜
上司の家族3千〜5千円3千〜1万円5千〜1万円
同僚、後輩5千円5千〜1万円1万円〜
同僚、後輩の家族3千〜5千円3千〜1万円3千〜1万円
友人、知人5千円5千〜1万円5千〜1万円
友人、知人の家族3千〜5千円3千〜1万円3千〜1万円
先生、恩師3千〜5千円3千〜1万円3千〜1万円
近所の方3千円3千円3千〜5千円

まとめ

浄土真宗の葬儀へ香典を用意する際は、下記の手順で用意しましょう。

1.香典袋は「黒白」「双銀」「藍銀」「黄白」から選ぶ

2.表書きには「御仏前」と記載しましょう。

3.お金は相場を参考に入れてみてください。

4.中袋には名前、住所、金額を忘れずに記入しましょう。記入する際は薄墨を使うのが本来ですが、なければ黒墨や黒ペンでも構いません。

浄土真宗の葬儀がどんなものか、興味のある方は下記の記事をご覧ください。

これから参列する方にとって、予備知識をつけることは葬儀の場面で役立つこともあるでしょう。

この記事を書いた人

廣田 篤  広島自宅葬儀社 代表

葬儀業界20年、厚生労働省技能審査1級葬祭ディレクター。終活カウンセラー。大手冠婚葬祭互助会で通算1,500件の葬儀を担当。家族の在宅介護がきっかけで広島自宅葬儀社を設立。身内の死や介護の経験、数々の葬儀を通じての縁から「死」について考え、文章にすることをライフワークとしている。

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