【広島の枕経について】準備のタイミングや服装、お布施相場などを解説

更新:2022.02.19

普段あまり聞くことのない枕経という言葉、聞いたことはあるけれども詳しくは知らないという方も多いのではないでしょうか。

この記事では広島にお住まいの方へ広島の枕経について解説させていただきます。

枕経とは

枕経は、ご逝去後お亡くなりになられた方へ対して行う最初の読経を枕経と言います。

故人の枕元で行い、宗派によって呼び名も異なります。

起源は中世の時代、死の際にあるご本人と共に念仏した臨終行儀にあると言われています。

枕経の意味

枕経の意味は、宗派によっても異なりますが、広島で多い浄土真宗の場合は、故人はたとえ亡くなっていても死後24時間以内は、まだ耳が聞こえているという考えが前提にあります。

耳が聞こえている内に、最後に故人へ御仏の読経を聴いていただこうという意味があります。

最後は家族の会話やテレビから聞こえる音ではなく、有難い仏の声を聴いていただこうということです。

その他の宗派では、成仏を勧め、悪魔を祓う意味などもありますが、基本的に亡くなった方の枕元、御本尊へ向かって読経するものです。

枕経を行うタイミング

枕経を行うタイミングは、お亡くなりになられた場所から葬儀会館あるいは自宅へご安置してからとなります。

安置後に寺院へ連絡して枕経がいつ行われるか決まります。

主に3つのタイミングで行われます。

ご安置後まもなく

一つ目は、ご安置後にすぐにお寺様に来ていただいて枕経を行うケースです。

昔は、広島県のどこでも亡くなるとすぐに枕経が行われるのが通例でした。

耳が聞こえているうちに行わないといけないという意識から、すぐに行わないという解釈に変わっていたのだろうと思われます。

この名残は地域によっては、今も残っております。

寺院の都合

例えば、ご安置した時間が夜中3時だった場合、このような時間帯に枕経はさすがに厳しいので、朝が来てからお寺様へ連絡して、ご都合が良い時に枕鏡を行っていただきます。

稀に24時間何時に連絡しても構わないという寺院様もいらっしゃいますが、その殆どの場合、前もってそういう事態になるかもしれない事を事前にご家族から伺っています。

ただ、すぐに行わないというものではなく、24時間以内であれば良いのですから、急ぐ必要はありません。

ご家族様、寺院様もお互いにとって無理のない時間帯で行うとよいでしょう。

通夜式と一緒に行う

最近多くなっているのが、通夜式の時に枕経を一緒に行っていただくケースです。

これは家族、寺院、双方にメリットがあるから多くなっています。

家族としては、枕経の準備が必要なくなること。通夜に合わせて準備を行えば良いので、時間的負担が軽減されます。

寺院側としては、お勤めに参加する回数が減る、手間が軽減されるという事です。

一度のお葬式で3度も4度もお越しいただくのは申し訳ないという気持ちから、遠慮して「通夜式の時に枕経も一緒に行ってください」と寺院に伝えるご家族様もいらっしゃいます。

枕経の準備

お寺様が枕経でお越しになると決まれば、準備はどうしようかとなります。

しかしご家族が行う準備はそれほど多くありませんので、ご安心ください。

枕元で枕飾りを行いますが、こちらは葬儀社が宗派に合わせた形で行ってくれます。

お寺様を自宅に招いて枕経となる場合、読経後にお茶をお出しできる準備をしておくと良いでしょう。

枕経の時間が決まれば、親族全員に来ていただく必要はありません。

その時に集まれる家族で行うことが多いです。

枕経は、枕元の故人へ行う読経という解釈で良いと思いますので、皆が無理して時間を割いて集まる必要はありません。

通夜から参列いただくようにしましょう。

お鉢さん(おはちさん)

広島では仏飯(ぶっぱん)のことを「お鉢さん(おはちさん)」と言います。

私もこの業界へ入りたての頃は、「おはちさんがない!」と叫ぶご家族様に対して、わけがわからずあたふたした事もありましたが、広島ではどこへ行っても皆さん「おはちさん」とおっしゃるので驚きです。

他の宗派では茶碗にご飯を盛って端を立てる。一膳飯という風習もありますが、広島では馴染みがありません。

浄土真宗に限らず仏壇にある仏飯器にお鉢さんを盛るのが通例です。

葬儀会館で枕経を行う場合は、葬儀社がお鉢さんを用意してくれます。

お鉢さんはご安置後にご用意が望ましく、枕経までに間に合うと良いでしょう。

枕経の服装

枕経の服装は、喪服でなくて結構です。その時の服装のまま参加いただいて結構です。

しかしあまり華美な服装は避けたほうが無難だと思われます。

数珠があればご用意ください。

広島の枕経 お布施相場

広島県では、枕経のお布施相場は、宗派に関わらず1万円〜2万円です。

多くの方は、1万円を包んでいらっしゃいます。

急に行われる場合、お布施を包む袋、あるいは現金の準備が整っていない事もあります。

お布施を包む袋は、葬儀社が事前に用意している場合が殆どです。

現金のご用意が難しい場合は、枕経の時にお布施をお渡しするのではなく、通夜式の際に通夜のお布施と一緒にお渡しする形を取ります。

広島の枕経 お車代

枕経が葬儀会館あるいは自宅で行われる場合、お寺様に時間を割いて足を運んでいただくお礼にお車代をお渡しします。

相場は距離によりますが、5千円〜1万円が相場となります。

最後に

枕経は近年、省略して通夜の時に一緒に行われる事も多くなりました。

しかし亡くなるとすぐに行うのは当たり前という地域も残っています。

菩提寺が無い方は、枕経を行うタイミングに関しては、通夜の時に一緒に行う形が多くなると思われます。

しかしそれでもすぐ行って欲しい場合は、葬儀社へ相談してみましょう。

菩提寺がある方は、お亡くなりになったことを連絡する際、「枕経はいつ行えば良いでしょうか?」と相談するのも結構ですし、ご心配であれば、事前にいつ行うことになるかを相談しておくのも良いと思います。

この記事を書いた人

廣田 篤  広島自宅葬儀社 代表

葬儀業界20年、厚生労働省技能審査1級葬祭ディレクター。終活カウンセラー。大手冠婚葬祭互助会で通算1,500件の葬儀を担当。家族の在宅介護がきっかけで広島自宅葬儀社を設立。身内の死や介護の経験、数々の葬儀を通じての縁から「死」について考え、文章にすることをライフワークとしている。

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