遠方から親族に葬儀へ参列してもらう場合、交通費や宿泊費はどうする?

更新:2022.08.07

遠方から親族が葬儀へ参列される知ったとき、交通費や宿泊費の負担はすべきなのか。

一般的にどのような対応が正解だろう。

この記事では、このような疑問を持つ方へわかりやすく解説させていただきます。

葬儀では、交通費や宿泊費は参列者が自己負担

予め招待する結婚式と葬儀は異なる

交通費や宿泊費を負担すべきかどうか、迷ってしまう要因に結婚式の事例があります。

結婚式では参加する親族それぞれへお車代を交通費として渡す慣習があります。

そのため、葬儀も同様に考える方もいらっしゃると思いますが、葬儀の場合は異なります。

結婚式は、予め招待状を送り、自分達から招待しているため、相応の交通費を負担すべきという考えです。

一方で葬儀の場合、参列する、しないは、連絡を受けた本人の判断に委ねられます。

そのため、本人の判断で参列しているため、交通費を負担する必要はないという考え方になるため、交通費・宿泊費の負担をする必要は基本的にありません。

例外的なことも

基本的に参列者本人が交通費・宿泊費を負担するものとはいえ、例外的なこともあります。

本人は参列を遠慮しようと考えていたが、遺族から交通費・宿泊費を負担するから参列して欲しいと頼まれる場合もあります。

以前、相手側へ訪問した際に交通費、宿泊費の負担をしていただいたので、今回は同じことをお返ししないといけないと負担する場合もあります。

また、地域によっては遺族が負担することが多いところもあります。

基本的な考え方

あなたが来て欲しいと招く気持ちが強い場合は、結婚式同様に負担しても良いでしょう。

相手に任せるという気持ちが強い場合は、相手に判断してもらい、対応は任せましょう。

宿泊先を手配してあげることも

葬儀は、通夜・葬儀と2日間で行われることが多く、遠方からお越しになるご親族は通夜・葬儀に参列したい場合、宿泊先の確保が必要になります。

主に3つの方法があります。

・遺族の家に泊まる

・葬儀会館に泊まる

・ビジネスホテルなどに泊まる

遺族の家に泊まる

ご遺族の家に一緒に泊まるという方法も一つです。

宿泊する親族にとって実家になる場合もあります。

この場合、幼少期を過ごした家なので、落ち着く場所になるでしょう。

家に泊まる方法を打診できる間柄というのは、とても近い関係性のはずです。

例えば喪主が長男の場合、遠方から参列する次男に打診するというものです。

長男が従兄弟に家に泊まりますか?と宿泊の打診をするケースは少ないと言えます。

葬儀会館に泊まる

葬儀会館によっては、宿泊設備が整っていますので、宿泊可能であれば葬儀場に泊まるのも方法の一つです。

遺族は家に帰宅する。親族は葬儀会館に泊まるというケースもあります。

この場合、それぞれが別空間になりますので、お互いに夜間は気を遣わずに済むというのがメリットです。

葬儀会館によって、宿泊可能人数が異なるので、事前に確認しておきましょう。

また、一部屋では足りないので、もう一部屋貸して欲しいという場合もあるでしょう。

一般的に葬儀会館は、1つのお葬式に1部屋の原則であることがほとんどです。

そのため、もう1部屋欲しい場合は、どこかに別の宿泊先を確保する必要があります。

ビジネスホテルに泊まる

葬儀会館近郊のビジネスホテルに宿泊するのが3つ目の方法です。

宿泊代が必要になるのがデメリットですが、宿泊する当人にとって、気を遣わずに過ごせる空間が出来るので、旅の疲れをとる意味でも有り難いと感じる方もいらっしゃるでしょう。

また、小さな孫と過ごす賑やかな空間が好きな人がいれば、静かに過ごすのが好きな人もいらっしゃいます。

静かに過ごすのが好きな人の場合、ビジネスホテルが良いでしょう。

またしっかりもてなしたいという気持ちがある場合、あるいは気を遣う間柄の方に宿泊していただく場合は、ビジネスホテルが良いでしょう。

宿泊先の手配は、葬儀社に相談すると良いでしょう。

日常的にそういうお悩みに接しているはずで、その地域の宿泊先も網羅しているはずです。

支払いは、後日自宅へ請求書を送付していただくという方法もありますし、通夜前に宿泊先へ寄って先に支払っておくという形もできますし、色々な方法があります。

宿泊先までの交通手段

宿泊先までの交通手段がタクシーになる場合、タクシー代は遺族が負担することもありますし、宿泊者本人が負担することもあります。

ご遺族がどのようなお考えか、そして相手との関係性で決まる部分で、特にマナーはありません。

自家用車で送迎という方法もあります。

喪主が送迎は、他に優先してすべきことがあるかもしれません。

その場合は、子供や他の親族に送迎を依頼するなどして対応しましょう。

交通費や宿泊費が気になる場合

ここまで読んでも交通費・宿泊費に対して何かモヤモヤする方もいらっしゃるかもしれません。

そのようなあなたには下記の考え方がおすすめです。

交通費や宿泊費を負担する、しかし注意は必要

相手に負担してもらうのが申し訳ないというあなたは、交通費・宿泊

費は自分達で負担する形が良いでしょう。

しかし一つだけ注意したいことがあります。

葬儀において親族の交通費・宿泊費は本人が負担することが多く、喪主が負担すべきとされてはいません。

しかしながら、申し訳なさから負担したいとなったとき、親族間で今後の前例を作る事にもなります。

あの時、負担してもらったと相手の記憶に残らないように、気にする必要はない、何も思わなくていいと一言添えると良いでしょう。

参列しなくてもいいと声がけを行う

遠方からの参列となれば、交通費・宿泊費が遺族、親族のどちらかにかかってしまいます。

どちらにも負担がかからないように、「今回は遠くからわざわざ参列することはない、参列は控えてくださってもいいですよ」と声をかけるのも一つです。

知らせを受けた側は、知らせを受けると、駆けつけなければという気持ちになりがちです。

そこで「参列しなくても大丈夫」というニュアンスで伝えることが、心の中で参列を迷っている方の背中を押す場合もあります。

「喪主がそう言うなら、今回は参列を控えよう」となることもあります。

香典を辞退する

遠方からご親族がお越しになる場合、交通費・宿泊費だけでなく、礼服を準備して香典を用意と色々と準備にお金がかかります。

参列者全員の香典を辞退することで、お越しになる方々の金銭的負担を交通費・宿泊費だけにとどめることができます。

特に親族は一般参列者よりも香典相場が高くなります。

香典の負担を減らすのは、相手の金銭的負担を減らすのに有効です。

ただ香典は故人へ送るもので、交通費・宿泊費とは性質上全く別物なので、個人的にはこの考え方はあまりおすすめしません。

それぞれ別の案件として考えた方が良いでしょう。

香典辞退に関する記事は、下記で詳しく紹介していますので、興味のある方はご覧ください。

最後に、将来は逆の立場もあるのでお互い様

遠方から参列されるご親族の交通費・宿泊費について解説してまいりましたが、これまであなた自身も遠方の親族の葬儀へ参列した経験はありませんか?

今後先も同様に遠方へ参列する機会もあるでしょう。

親族との血縁関係が続く限り、冠婚葬祭の行事は続いて行くものです。

今回たまたま主となる立場で、親族に来ていただく側になったのです。

ご親族とは持ちつ持たれつのお互い様という関係を保つのが無難だと言えます。

以前、交通費・宿泊費はどうだったかな?と思い出してみてください。

思い出せない場合は、基本的に相手が負担するもので、自分達に負担義務はない、

そして将来は自分達も自費で行く機会が訪れるものでお互い様なのだと認識いただければと思います。

今回だけを切り取って考えるのではなく、前回、今回、そして将来と長い目で考えて判断していきましょう。

この記事を書いた人

廣田 篤  広島自宅葬儀社 代表

葬儀業界20年、厚生労働省技能審査1級葬祭ディレクター。終活カウンセラー。大手冠婚葬祭互助会で通算1,500件の葬儀を担当。家族の在宅介護がきっかけで広島自宅葬儀社を設立。身内の死や介護の経験、数々の葬儀を通じての縁から「死」について考え、文章にすることをライフワークとしている。

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